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朴槿恵大統領沈没か!?未熟な国家韓国の顛末やいかに [世相雑感]

朴槿恵撃沈.jpg

「金のさじ土のさじ」という言葉が韓国にあるそうだ。
裕福な家庭を指す、英語の「銀のスプーン」をもじった新語。
生まれたのが恵まれた家庭かで人生が決まってしまう不条理を指す。

努力しても報われない、安月給からはい上がるチャンスもないー。
経済危機が長引き、失業率も深刻な韓国では、そんな不満が渦巻く。
受験や就職から始まる競争に疲れた若者たちが「自分たちは『土』だから…」と自嘲する声がネット上に広がる。

朴槿恵大統領への怒りの根底にあるのは、こうした格差社会への反発に違いない。
大統領の親友というだけで国政に介入し、私腹を肥やしていた疑惑が広がる。
さらにその肉親の不正入学のうわさも。

週末には数万人が参加する抗議集会が催され、きのうは2人の元側近も逮捕された。
支持率は危険水域とされる5%に急落する。
もはやほとんどの国民から見放された状態といっていい。

韓国では、歴代政権の終わりに身内や側近の醜聞が相次いだ。
それに対し、清廉なイメージで登場した朴氏。
国民に誠実であれという政治のいろはの「さじ加減」を間違ったのなら、またもや憂うべき結末が待っているかもしれない。




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「カープファンでよかった!」「広島県人でよかった!」感動の1日でした。 [スポーツ]

黒田胴上げ.jpg

本当にカープでよかった・・・。
引退会見での言葉に、ファンはじんときたに違いない。
20年にわたるプロ野球人生を広島で歩みだし、海を渡るも、戻って燃え尽きた黒田博樹投手である。
背番号15はとうとう見納めとなった。

紅葉より早く広島市の平和大通りが赤く染まった。
初優勝以来、41年ぶりの優勝パレードに31万3千人が集まった。
広島地区でテレビ全局そろい踏みの中継に見入った人も多いだろう。
遠い空から、という人もきっと。

きのうの朝刊に並んだ大勢の顔写真は、広島東洋カープを愛し、優勝を待ち望んだ人たち。
残念ながら25年ぶりの胴上げを見ることなく旅立った。
「あなたに見せたかった」との遺族の募る思いが伝わってきた。

パレード後、マツダスタジアムでの優勝報告会にも、遺影を胸に抱いている人たちの姿が目立った。
「カープファンでよかった」。
亡き人に語り掛けて、誓い合ったことだろう。
これからもずっと一緒に応援しようと。

「世界一のファンの前でユニホームを脱げる」。
黒田投手は感謝して胴上げされた。
永久欠番となる背番号と同じ15回、宙を舞うと、涙を流した。
その姿を遺影のまなざしは温かく見守るようだった。




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地球規模の温暖化対策、りんご生産農家は追いつめられる [世相雑感]

リンゴ生産地移動図.png

二十数年前のことだ。
ある会合で俵万智さんは青森の「りんご園のおかみ」と知り合う。
帰りにその年の天候不順が話題になった。
新鋭の歌人は尋ねられる。
リンゴの花で布を染めると、どんな色になると思いますか・・・と。

正解はこれ、とおかみが取り出したハンカチは薄い黄と緑を混ぜたような色だった。
「りんごのなみだ色って呼んでいるの」。
収穫までの数え切れぬ涙を俵さんは思い浮かべたそうだ。
エッセー集「りんごの涙」から。

それからも異常気象は一層進み、リンゴに限らず各地の農家が悩まされる。
地球温暖化も要因だろう。
国際社会挙げて脱炭素に挑むパリ協定の発効を、青森のおかみはどう受け止めているか。

リンゴはとりわけ涼しさが欠かせない。
従来のペースで温室効果ガスを出し続ければ近い将来、関東より南では栽培が難しくなる、とは国の果樹研究所の予測だ。
既に西日本では、色づきなどへの影響を心配する声も。

温暖化がもたらす干ばつや海面上昇にも泣かされる人たちが、この地球上のあちこちにいる。
さまざまな涙色のハンカチが日々、生まれているかもしれない。
一枚でも少なくなるよう、私たちの文明の姿を見つめ直したい。




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今やアトムもピースもすねに傷もつ身に、名誉回復はあるのか [世相雑感]

アトム双葉高校.png

その野球部はかつて、看板の強打から「アトム打線」と呼ばれた。
甲子園にも3度出た、福島県双葉町の県立双葉高校。
鉄腕アトムにちなんだ異名ではない。
あの東京電力福島第1原発のお膝元だったからだ。

甲子園に初出場の1973年夏、初戦の相手はくしくも被爆地の県立広島商業高校だった。
佃正樹投手を擁し、12対0で双葉高を退けた広商は余勢を駆って優勝する。
だが「アトム」を上回る代名詞は授かっていない。

3・11以来、双葉町は全町避難を強いられている。
野球部員も散り散りとなり、この5年間は公式戦に出ていない。
それどころか本年度限りで母校そのものの休校が決まり、あす避難先で記念式典がある。

核の被災地福島を追った写真家、中筋純さんがこの春、広島市内で開いた作品展を思い出す。
人影なき商店街に「本のことならブックスアトム」「旅のことならアトム観光」と看板があった。
あの日までは、むしろ誇らしい3文字だったに違いない。

やはり片仮名3文字の「ピース」はさて、どうだろう。
原発こそ原子力の「平和」利用・・・とのうたい文句がいまだに大手を振っている。
すねに傷を持つのは、アトムもピースも変わらぬようだ。




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国家力は社会保障と連動、人間裁判に生存権の真実を見る [世相雑感]

人間裁判.png

一度でもバナナを食べてみたい。
重い結核を患い、岡山の国立療養所で暮らす朝日茂さんの言葉が東京地裁関係者の心に刻まれた。
戦後史の残る「朝日訴訟」。
1959年夏の出張尋問である。

生活保護水準が低すぎて日用品や栄養にも事欠く。
健康で文化的な最低限度の生活をうたう憲法25条に反する・・・。
病床からの問い掛けに、尋問を終えた裁判長の一言もまた重かった。
「憲法は絵に描いた餅ではない」。

NPO法人が岡山市内に開いた朝日訴訟記念展示室に足を運んだ。
肺のエックス線写真、支援を求める手紙1万通を書いたペン。
道半ばで命尽きた原告の思いが資料から伝わる。
憲法の生存権と現実の落差が浮き彫りになった時代、一審勝訴は社会保障全体の底上げにつながった。

その熱気はもう歴史の一こまか。
国会では年金支給の抑制など社会保障に切り込む空気が強まる。
弱い立場の人の生きる権利が脅かされないか気掛かりだ。
数々の災害の被災者も含めて。

きょう憲法公布70年。
押し付け論もあるが、25条は初代広島大学長を務めた森戸辰男ら日本人の願いが実を結んだ重みも忘れたくない。
絵に描いた餅のままになっていないか、自省し続けたい。




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日本の固有文化「山・鉾・屋台行事」ユネスコの無形文化遺産に登録の見通し [世相雑感]

山 鉾 屋台行事.png

瀬戸内海の島の娘ミネが荷役業の貧しい父に連れられ、初めて本土に渡る。
修学旅行にも行かず家業を手伝う16歳を、皆がふびんに思っての祭り見物ー。
「二十四の瞳」で知られる壺井栄の「初旅」はほほ笑ましくも、ほろ苦い小編である。

<おふね、おふねと騒ぐ声にふと見ると艫にどんちょうをかけた船形の山車が、裸の男たちに引かれていた>。
ミネたちが乗ってきた自前の小舟とは随分違う。
夢のようだが、気後れした父に、もう帰ろうと促される。

「山・鉾・屋台行事」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになった。
国の重要無形民俗文化財である祭り33件で構成され、近場では博多祇園山笠がリストに。

祭りの山とは神が降り立つ場所であり、神を喜ばそうと派手に飾り立てるのではないか。
山などを引く日本の祭り全体が評価されたと考えればなお楽しい。
ミネの見た祭りは33件に含まれていないだろうが、けなげな娘の生きる糧だったに違いない。

次は「来訪神ー仮面・仮装の神々」とくくった行事の登録が審査されるという。
恐ろしげな「男鹿のなまはげ」をもてなすように、降り立った神や人を粗末にしない文化が、この国にはあると知る。




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独自文化で開花する、日本流アレンジのハロウィーン [世相雑感]

ハロウィーン.png

秋の味覚の一つにカボチャがある。
炊いてもスープにしても、身が温まる。
米足らずで粥に切りこむ南瓜かな(森鴎外)。
字の通りカンボジアから南蛮渡来した瓜とされ、「かんぼぢゃ」が転じて名がついたともいう。

くりぬいたカボチャに火をともす風習は、古代ケルトの祭りが移り変わってきたらしい。
もとの収穫祭から転じ、日本では今や仮装大会のよう。
東京のイベントには小池百合子知事が「リボンの騎士」に扮して現れた。

衣装はもちろん、どんちゃん騒ぎのパーティーに金をかける。
市場規模はバレンタインデーを超えたという。
風物詩と認められたか、新しい歳時記を操ると項目に登場していた。
面取ればただの男よハロウィーン(あべふみ江)

子ども主役の本場米国に比べ、日本では幅広い世代が楽しむお祭りになったといえる。
コスプレの勇気がなくて言うわけではないが年々、羽目を外す度合いが増すように映る。
眉をひそめる向きがあるかもしれない。

人はなぜ仮装したがるか。
識者の見方が本紙に載っていた。
職場や家庭で抱く息苦しさから、非日常への「変身願望」が募ったというものだ。
カボチャが馬車に変わる物語のように、であろうか。





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