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今やアトムもピースもすねに傷もつ身に、名誉回復はあるのか [世相雑感]

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アトム双葉高校.png

その野球部はかつて、看板の強打から「アトム打線」と呼ばれた。
甲子園にも3度出た、福島県双葉町の県立双葉高校。
鉄腕アトムにちなんだ異名ではない。
あの東京電力福島第1原発のお膝元だったからだ。

甲子園に初出場の1973年夏、初戦の相手はくしくも被爆地の県立広島商業高校だった。
佃正樹投手を擁し、12対0で双葉高を退けた広商は余勢を駆って優勝する。
だが「アトム」を上回る代名詞は授かっていない。

3・11以来、双葉町は全町避難を強いられている。
野球部員も散り散りとなり、この5年間は公式戦に出ていない。
それどころか本年度限りで母校そのものの休校が決まり、あす避難先で記念式典がある。

核の被災地福島を追った写真家、中筋純さんがこの春、広島市内で開いた作品展を思い出す。
人影なき商店街に「本のことならブックスアトム」「旅のことならアトム観光」と看板があった。
あの日までは、むしろ誇らしい3文字だったに違いない。

やはり片仮名3文字の「ピース」はさて、どうだろう。
原発こそ原子力の「平和」利用・・・とのうたい文句がいまだに大手を振っている。
すねに傷を持つのは、アトムもピースも変わらぬようだ。


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