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和式より洋式、足腰も様式化に慣れる日本人 [世相雑感]

トイレ事情.png

催してふと目覚める。
迷った末、意を決して布団を出る。
「秋の夜の厠に立てば冷えきりて温もる迄に暇のかかりて」。
そんな夜が増えてくる季節。
熊本に住む91歳の男性が詠んだ一首をネットに見つけ、うなずく。

温かい便座が待つ洋式トイレも最近は多かろう。
それでも夜寒の厠では、血管がぎゅっと縮み、心臓発作や脳卒中の恐れが高まる。
和式でしゃがみ込む動作も危ないという。
おっくうで、我慢を決め込む人もあるはず。

全国の公立小中学校では和式トイレが57%を占める。
洋式トイレ育ちの子どもから「使いづらい」との声は多いが、ない袖は振れず改修は行き詰る。
山口県は和式が4分の3近くで最も高い。
島根や広島でも約7割に上る。

こうしたトイレ事情は文部科学省が今春、ようやく調査した。
熊本地震で学校に身を寄せたお年寄りから洋式化の要望が上がったため、重い腰を上げたらしい。
和式になじんできた世代でも、さすがにつらいのだろう。

学校で用を足さぬ子が多いのは、和式への抵抗もあろう。
一方、しゃがむ方が足腰は強くなると「和式のすすめ」を唱える人も。
だが、災害時を考えれば、校舎の耐震化ともども流してしまえる話ではない。




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