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いよいよ追い込まれる年賀状、我が家の師走の風物詩 [世相雑感]

年賀状作成中.jpg

早く年賀状を出さなくちゃ。
でも気の利いた一言が思い浮かばず、夜がむなしく更けていく…。
そんなご同輩もいるのでは。
来年の干支は酉。
朝日を受けて威勢よく「コケコッコー」と鳴くニワトリは、縁起がいいと伝わる。

もとは干支でなかっという説がある。
元来は口の細い酒つぼを表す象形文字だったが、中国語の発音が似た「酉」が当てられたらしい。
もしも干支が「酒」だったとしたら、左党は喜んで年賀状を書くかもしれない。

師走を迎え、「年賀状はどうしよう」との思案顔が増えるかどうか。
来年ははがき値上げの年となりそう。
10円アップして62円に。
まとめて扱う年賀状は黒字だとしても当面据え置くらしいが、先々のことは分からない。

ただでさえ年賀はがきの発行はピーク時から3割減。
メール普及もあるがやはり少子化が響いていよう。
ことし生まれた子は統計史上初めて100万人を割るという。
大人になるころ、年賀状の伝統はどうなっている。

正直言うと、当方が年賀状を書くのはこれから。
ことしも年の瀬の夜、ポストへ走る羽目になりそうだ。
書きそびれた皆さま、少々遅れてでも出しませんか。
気持ちを込めて書けばきっと伝わる。




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悲惨の極み、糸魚川大火災150戸以上を焼失 [台風・災害]

糸魚川大火災.png

荒海や佐渡によこたふ天の河(芭蕉)。
漂泊の俳人が、越後(新潟県)出雲崎で詠んだ。
この地は東北日本と西南日本のつなぎ目。
地層が波打つように褶曲する。
地震学者の尾池和夫さんは著書で、芭蕉の旅を、わが列島の秘めた力をたどる旅に重ねる。

芭蕉はさらに西へ。
今の糸魚川市辺りはプレートと呼ばれる二つの岩盤の板が押し合う。
名産ヒスイは想像を絶する、大地の働きのたまものだ。
芭蕉の時代も、原石がごろごろしていただろうと、尾池さんは想像する。

近年ジオパークで知られる糸魚川である。
地震には備えがあったにせよ、強風による災いがこれほどとは想像もしなかっただろう。
大火は約150棟を延焼し、一夜明けてもくすぶった。

「あちこちから火の手が上がり空襲のようだった」という住民の証言がある。
北前船が寄港した歴史を持つ、古い街並みはどのくらい失われたのだろう。
木造家屋が密集している市街地なら、決して人ごとと思うまい。

芭蕉はその後、親不知など難所を越え、宿で一息つく。
旅立つ朝には客同士、神明の加護を祈ったようだ。
糸魚川で避難を余儀なくされている人たちも、ほっとできる屋根の下に早く戻れることを。




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ピンチをチャンスに、生き残りをかけるテーマパーク [世相雑感]

スペースワールド.png

怪獣に最も壊された建物は?
思い浮かぶのは東京タワーだろう。
完成3年後にモスラに倒されたのに続き、ゴジラやウルトラマンのシリーズで幾度となく壊された。
目標物となる都会のランドマークたるゆえんだ。

その塔がきょう58歳を迎えた。
現実の世界で最大のピンチだったのは4年半前かもしれない。
2倍近い高さを誇る東京スカイツリーの登場である。
眺望だけで人集めに勝てないと踏んだのか、催しに活路を見いだした。

展望窓からの夜景越しに映像を映すプロジェクションマッピング、人気アニメ「ワンピース」のアトラクション…。
久しぶりに訪れたら、おのぼりさんより若いカップルばかりでテーマパークのよう。

一時は200万人を割った入場者は昨年度228万人に回復し、さらに増える勢いだ。
瀬戸内フェアをはじめ、自治体と組んで観光PRイベントにも力を入れる。
地方が見物客だけでなく、集客のコンテンツも提供していると思うとうれしくもなる。

北九州市の遊園地スペースワールドが来年末で閉園する。
地方の観光施設は生き残りが厳しい。
ピンチをチャンスに変えた東京タワーの試みは、別の意味で「ランドマーク」となるだろうか。




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心を持たないロボットに、感情を捨てた決断を身代わりさせる? [世相雑感]

殺人ロボット.png

人情味ある漫画の名手がいる。
業田良家さん。
連作短編「機械仕掛けの愛」は心を持ったロボットたちが主役だが、深く考えさせられる一作がある。
ある国で反政府軍を掃討したロボが敵に渡り、今度は大統領一派を皆殺し。

もう人間の命令を聞くのは嫌と自爆する結末がやるせない。
現実の世界でも完全自立型兵器、つまり殺人ロボット実用化への動きは水面下で進む。
業田さんが描くものと違い、どんな残虐な指示も悩むことはなかろう。

今のうちに歯止めを、と心ある人たちが国連で動きだした。
来年には専門家の会議が置かれる運びだが、日本は規制に後ろ向きらしい。
民生用ロボットの開発に差し障るとの理由からだ。

先々の配備も見据えてか、米国が相当に嫌がっているという。
またも同盟国へのお付き合いが本音だとすれば情けない。
日本の国連加盟から60年。
「戦争の惨害から将来の世代を救う」と国連憲章で力強くうたう重みを、あらためて思い起こしたい。

文化庁からも賞を受けた漫画は最新刊の寓話がさらに深い。
責任を取りたくない人間に代わり、核のボタンを押させる大統領ロボットが開発される…。
全くの絵空事だと笑い飛ばせるだろうか。




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待たせるも作戦余裕で待つも作戦、で、成果はあったの? [世相雑感]

長門会談.png

「遅いぞ武蔵」。
山口県だけに、名せりふが頭をよぎった人もいよう。
巌流島ならぬ、長門市の温泉旅館に安倍晋三首相を待たせ、プーチン大統領は2時間余り遅れた。
シリア問題が理由というが得意のじらし戦術との見方も。

北方領土問題を含めて日ロの未来を占う会談が幕開けした。
思えば山口は日本人の記憶に刻まれる数々の歴史の舞台になってきた。
外交の真剣勝負は日清戦争後の下関講和条約が交わされて以来、121年ぶりという。

長州の地が起点となった日本の近代化はロシアとの関係抜きに語れない。
樺太千島交換条約、日露戦争、第2次世界大戦…。
度重なる両国間の領土の変遷はある意味、欧米列強を追い掛けた道のりとも重なる。

ロシアの賓客だけにきのうは冬将軍も伴ったが、厳戒の中で歓迎一色だった。
肝心の会談は平和条約や4島の共同経済活動に踏み込んだらしい。
むろん戦後71年の重みを考えると剣のようにすぐ勝負がつくはずはない。

明治の近代化で難関の外交課題が列強の治外法権の撤廃だった。
道筋を付けた一人が長州出身の青木周蔵である。
先人のごとく首相は新たな歴史を刻めるかどうか。
じらされたとしても焦りは禁物だろう。




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ギャンブル依存症という難病、法律で保護されて蔓延する [世相雑感]

ギャンブル依存症.png

空港に降りるとすぐ、スロットマシンが待っている。
カジノはホテルの1階にあり、宿泊客を手招きする。
米国ラスベガスを訪れた人は「ごく手軽にギャンブルができる」と驚いていた。

その街のような施設を日本に造りたいらしい。
自民党などはカジノ解禁に向けた法律を成立させようと横紙破りを通した。
「ギャンブル依存症防止」の文言は最後に加えたものの、既に苦しむ人のまなざしは冷ややか。

メンバーの60代男性は「わしらのつらさを全く分かっとらん」と嘆く。
借金を抱え、家族は離散し、仕事も辞めて…。
「病気と気付くのは、すべて失ってから。防ぐのは簡単じゃない」。

賭けに勝った体験が脳に刻まれ、再び求める病という。
その深刻さを分かっているのか。
自民の重鎮、細田博之総務会長は「日本全体が一種の依存症になってきている」とはぐらかした。
子どもや若者がゲームに溺れて勉強しないと、妙な持論まで。

もし日本が依存症というなら、成長神話を忘れられない病気だろう。
明日を夢見て賭け事にまで手を出すとは重症である。
カジノ大当たりの確率は1%にはるか満たない。




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「ハナキン」から「プレミアムフライデー」へ、景気浮揚の次なる一手 [世相雑感]

プレミアムフライデー.png

週休2日制の生みの親は自動車王のヘンリー・フォードとされる。
今から約100年前のこと。
「週末にはドライブを」というライフスタイルも広がり、自動車の普及を後押ししたとも。

日本で週休2日が定着したのは1980年代から90年代にかけて。
連休の週末前を「花の金曜日」と呼び、その夜を楽しむ「ハナキン」という言葉も登場した。
バブル景気に浮かれ、金遣いも派手だった世相を映した。

あの頃にあやかりたいのだろうか。
政府と経済界が2月に始める「プレミアムフライデー」である。
月末の金曜は午後3時に仕事を終えようと呼び掛け、買い物や旅行に出掛けてもらう。
低迷する消費を盛り上げる狙いだそうだ。

経済効果1200億円との試算もある。
景気いい話であるが、ちまたの批判の声が早くも。
忙しい月末に休めるのは大きな会社だけ。
月1度早く帰っても他の日の残業が増えては元も子もない。
時短分の賃金が減れば消費拡大にならない、などなど。

「週末には金を使え」ではなく、働き方の見直しにもつなげたいと政府は言うが、企業のやる気に任せるだけでは心もとない。
降って湧いた「特別な金曜日」を満喫してもらう妙手はあるのか。




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人に思いを伝えるには、できるだけ少人数で至近距離ならなお良し [世相雑感]

 ボブディラン.jpg

もう35年も前になる。
永六輔さんは引く手あまたの中から当時の広島県総領町を講演先に選ぶ。
過疎を逆手に取るまちづくりが意を得たらしい。
ただ注文を付けた。
「入場料は投げ銭」はまだしも、「100人以上集めちゃいけない」とくぎを刺す。

千人集めて1回やるより100人で10回の方が文化は根付く、と。
「千分の1なら反っくり返って聞くだけだが、顔が見える100分の1ならそうはいきませんから」。
逆手塾の和田芳治会長は永さんの哲学をしのぶ。

海の向こうでも、通じる思いはあるようだ。
ノーベル文学賞の歌手ボブ・ディランさんが書いた受賞スピーチ文の一節にある。
5万人を前に演奏するより、50人の前に立つ方がなお難しい…。
カリスマとは思えぬ生真面目さである。

英語で文化を意味する「カルチャー」の語源は「耕す」と聞く。
詩とメロディーというくわを振るって、一人一人の心を耕す。
ディランさんの姿は、ひからびた大地や心根に水をやる農家や教育者にもどこか似ている。

授賞式を欠席したディランさんに代わり、友人のパティ・スミスさんが歌った。
途中で詰まったが、あれも「50人」の難しさを印象付ける演出のうちだったか。




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韓国に後れをとる日本のインフラ、東京五輪までに挽回をかける [日記・雑感]

韓国デモ.png

ソウルの街角をテレビで見ない日はない。
ついに大統領弾劾に至った政治の混乱ゆえだ。
気が付く人もいるだろうか。
繁華街に電柱がほぼ見当たらないことに。
アジアの中でも電線地中化が急速に進んだ都市の一つという。

その韓国には、ドラマや映画用に1960~80年代の町並みを再現した撮影場もあるらしい。
電柱のある一昔前の風景が減った裏返しかもしれない。
いまだ3500万本を抱え、なお増え続ける日本との違いが際立つ。

隣国を横目に、「無電柱化」を推進する法律が成立した。
東京五輪に向けて、電柱埋設の大幅な立ち遅れを挽回しようと官民に促す議員立法である。

あの小池百合子都知事も旗振り役の一人だ。
増える訪日客に見苦しい街を見せない。
災害で避難や救助の邪魔にならぬように…。
趣旨にはうなずくが、またぞろ公共事業拡大の打ち出の小づちの思惑もありはしないか。

国東半島の付け根、大分県豊後高田市では再生された「昭和の町」が一大名所だ。
昔ながらの温かさを残す電柱や電線もレトロ感覚を醸し出す。
街の見苦しさとは何だろう。
一律の物差しは必要だが、ご当地ならではの特色もあっていい。




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水陸両用機導入は、瀬戸内観光と医療過疎の切り札となるか [世相雑感]

水陸両用機.png

宮崎駿監督のアニメ映画「紅の豚」は、数々の名ぜりふで知られる。
腕利きの設計技師でもあるヒロインに、豚顔の飛行艇乗りが言う。
「徹夜はするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ」。
電通社員の過労死が取り沙汰された先月、くしくも再放送された。

ヒロインが懐かしむ祖父のひと言も泣かせる。
飛行艇乗りが気持ちいい人間ぞろいなのは「海と空の両方がやつらの心を洗うからだって」。
さて、どんな名言がここから飛び出すだろう。

広島県営広島西飛行場跡の一角を県、広島市が水陸両用機などの「母港」によみがえらせるという。
飛行艇と違い、陸からも飛び立てる。
多島美を味わう遊覧飛行など民活に期待も高い。
飛行機慣れした外国人観光客を引き寄せられるか。

瀬戸内ならではの水陸両用機の活用策なら、まだある。
医師を乗せ、医療過疎にあえぐ離島を診察に回ってもらえばいい。
広島都市圏構想の「母都市」として求心力がより高まるのでは。

寝たきり生活の人がドクターヘリで本土に運ばれたところ、島へ帰る便に困ったとの話も耳にする。
遊覧の両用機をバリアフリー仕様にすれば患者搬送にも便利だろう。
空飛ぶ「赤ひげ先生」の登場が待たれる。




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