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超スピード復旧は炭鉱で培った技術、博多駅前大陥没事故 [事件事故]

博多駅前大陥没.jpg

道路が地中へ陥没したショッキングな事故から1週間。
JR博多駅前の通りに開いた大きな穴が早くも埋まった。
復旧には何ヶ月要するかと思いきや、きのうから現場の上を車や人が何事もなかったかのように行き交う。

「一分一秒でも早く」。
福岡市長のげきに、工事を担うゼネコンなども汚名返上をと急いだのだろう。
固まりやすい特殊な土を流し込む工法が奏功した。
夜を徹しての「復旧力」には、ネット上で海外から称賛の声も。

スピード完了の裏に地の利がある。
炭鉱の多い福岡は「穴」へのノウハウを培ってきた地だ。
復旧に携わった地元の業者は、何度も炭鉱の地表崩落で同じ土を提供してきたという。
現場の状況もそっくりだったらしい。

とはいえ一件落着ではない。
道路陥没は毎年、全国で4千件起きる。
下水道管の老朽化に加え、都会では地下鉄が地盤を緩ませ、空洞を生む。
穴のリスクは至る所に潜んでいる。
そこに大地震でも起きればどうなろう。

「元の地盤より30倍強い」と市長は自賛したが、責任論も含めて施工業者との原因究明はこれからだ。
足元埋まればもろさ忘れる、では困る。
ぽっかり開いた地下空間への不安は、穴埋めできるか。




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