薄れかけたトラウマよみがえる、はやくにげて! [台風・災害]
テレビ画面に「はやくにげて!」の文字。
鳴り続けるサイレンも聞こえてくる。
きのう早朝に起きた福島県沖を震源とする地震は津波の危険をもたらした。
3・11の惨事が頭をよぎった人も多かろう。
その上、福島第2原発の3号機では、使用済み核燃料の冷却装置が一時止まった。
地震、津波、原発のトラブルー。
高台などに急いで避難した人たちも「震災を思い出した」「おっかなかった」と口々に語っていた。
よみがえる記憶は、被災地の人々の心のかさぶたを剥がしてしまわないか。
あれから5年8ヵ月、前を向こうにも、復興はまだ道半ばだ。
先週福島の浜通り地方では、除染作業があちこちで続いていた。
事故現場の第1原発に近い浪江町は、今も住民が戻って暮らせない。
海沿いの請戸地区は放射能と津波という二重の被害に遭い、再建が進まなかった。
小学校は1階部分がめちゃくちゃに壊れ、むき出しの鉄筋が天井からぶらさがっていて痛々しい。
一方、よみがえらせたい教訓も、この小学校は秘める。
児童と教職員が高台に素早く逃げ、全員が無事だったからだ。
しばらく地震と津波に警戒が必要という。
命を守るすべを生かさなくては。
スポンサードリンク
タグ:福島県沖地震