しまなみ海道のシンボル、時代遺産尾道駅がリニューアルに [世相雑感]
時々利用しているのに気づかなかった。
JR尾道駅の駅舎の魅力に。
古い建物に詳しい1級建築士の渡辺義孝さんが教えてくれた。
付け足されたひさしに本体が隠され、駅から離れてよく観察しないと分からないのだ、と。
駅を見ながら後ずさりする。
確かに赤い屋根が姿を現し、両端の三角の部分はモダンな意匠である。
外国製のレールを柱に使うなど知られざる見どころが、ほかにもたくさんあるという。
今の洋館風になったのは、昭和の初めらしい。
大林宣彦監督の映画のロケ地にもなった駅が、ついに建て替えられる。
しまなみ街道を走るサイクリストも増える中、瀬戸内観光の新拠点として。
近く仮駅舎の工事に入り、来春からは解体の運びとか。
老朽化した駅のリニューアルが各地で進む。
尾道の新駅も眺望デッキに宿泊施設を備え、利便性は増す。
ただ市民に惜しむ声もあり、先頃さよならイベントが相次いだ。
古き良き昭和の薫りへの郷愁なのかもしれない。
一連のイベントに関わった渡辺さんから別の鑑賞ポイントも教わった。
背後の千光寺山の斜面には、駅舎とよく似た戦前の洋館が点在する。
両方が織りなすハーモニーを今のうちに味わっておきたい。
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