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若ゴイが慕う頼りになる後ろ姿、セの最優秀選手(MVP)新井でよかった [スポーツ]

セMVP新井.png

プロ野球ファンにはことし最後のお楽しみ、最優秀選手(MVP)が決まった。
パ・リーグは日本ハムの大谷翔平選手、セ・リーグはわれらが広島東洋カープの新井貴浩選手だった。
若手とおじさん。
対照的な2人である。

日本シリーズで苦しめられた「二刀流」はまさにハム優勝の原動力。
歴史を塗り替える165キロも投げ、断トツの受賞はうなずける。
片やセのMVPは誰か。
あの歓喜の日以来、カープファンの議論は沸騰しただろう。

走攻守そろった菊池涼介選手、神ってる鈴木誠也選手と読んだ人もいよう。
決め手は数字に表れない「背中」の大きさだったのではないか。
若手とは比べようもない存在感の「25」が、チームの快進撃を引っ張った。

若ゴイが慕う、頼りになる後ろ姿。
人一倍、悩み苦しんできた背中でもある。
阪神に移り、広島ファンの罵声を浴びた時も、腹は立てず「ごめんなさい」の思いだけだったという。
復帰前の著書「阪神の四番」に記す。

裏切り者呼ばわりから新井様へ。
世評がこれほど変わる選手も珍しいだろう。
不惑で迎える来シーズン。
黒田博樹投手の分まで、チームを背負ってもらわねばならない。
その背中を後輩が超えるまで。




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伝統の日本美は、大事に大事に守られて歴史をつなぐ [世相雑感]

船木氏庭園.jpg

冷たい雨に打たれたのか、広島市の平和大通りではきのう、緑地帯にイチョウの落ち葉が目立った。
ケヤキの葉のくすんだ赤に交じると、そこだけ光が差し込んだように映る。
樹上の秋は地面に移りつつある。

先日も三原市で、雨天ならではの足元の眼福にあずかった。
公民館の地元学講座に加わり、訪ねたのが江戸時代に豪商の別邸だった船木氏庭園。
こけむす地面の、何と美しかったこと。
無数の小さな露が光をはじく。
粒立つような緑は、目に染みた。

住んでいるご一家は雑草ひとつ抜くにもピンセットを用い、コケを痛めぬよう心がけてきたという。
とはいえ庭の広さは2千平方メートル近い。
地元住民の「愛する会」が月に一度、庭掃除を手伝っている。
そのかいあって5年前、広島県内で初めての国の登録記念物となった。

三原の山野河海に見立てた築山や石などは風趣に富み、「三原縮景園」とも呼ばれてきた。
12月4日、5年ぶりに一般公開されるのは朗報だろう。
昨今では、コケを踏まぬよう飛び石伝いに見て回るルールを守れぬ人もいて、とびとびの公開が続く。

来年は、三原城築城から450年。
地味でもきらりと光る、足元の宝に目が向く年になればいい。




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フィデル・カストロ氏逝く、暗殺計画が638回ネス公式記録 [訃報]

カストロ.png

世界一長い葉巻・・・。
ギネスブックに載るキューバの老職人の挑戦は、8月に90メートルに記録が更新されたばかりだ。
フィデル・カストロ氏の90歳を祝うものだったが、急な訃報に消沈していたよう。

当のカストロ氏もギネス公式記録を持つ。
革命を率い、指導者を退くまでの半世紀に暗殺計画が638回。
大半が米中央情報局(CIA)による。
葉巻への毒物注入、野球好きにつけ込んだボール爆弾など映画も顔負けの珍作戦が立てられたらしい。

いかに米国の目の上のたんこぶだったかが分かる。
あるいは強運とともに危険を避ける見えない力も持っていたか。
評価は分かれようが、激動の20世紀を動かした人物なのは間違いない。

たっての希望で13年前に広島入りした。
核戦争寸前だったキューバ危機を踏まえ、「人類は危険のふちから逃れてない。ヒロシマに学べ」と熱弁を振るった。
近くで接した記者は信じ難いオーラを感じたそうだ。

キューバが核兵器禁止条約を後押しするのは、希代のリーダーの願いでもあろう。
後継の弟は昔のあれこれがうそのように米国と和解を果たしたが、トランプ新政権下では再び嵐の兆しもある。
カリスマなき21世紀の世界の行方は。




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熊本城の復興城主制度、地域経済が潤う効果も期待 [世相雑感]

熊本城再建.jpg

城主になってみたい。
歴史ファンならずとも、そんな思いを持つ人はいよう。
フランスやドイツでは古城が結構売買されているらしい。
豪華な椅子に座り、優雅な気分を味わってみたいものだ。

さて、お値段は。
不動産サイトなどを見ると100億円を超す高級物件から1億円以下のものまで、かなり幅がある。
補修や維持の費用が相当かかる物件もあって、実際に購入するには厚い壁が立ちはだかっている。

同じ城でもこちらは1万円から「あるじ」になれる。
4月の地震で被災した熊本城の復興城主制度である。
修復に充てようと今月から募ったところ、3週間余りで1万7千件を超えた。
市内の観光施設が無料など特典もあるが、やはり日本人の城主願望をくすぐったのだろう。

地震から7ヵ月。
避難所は解消され、生活再建は進み始めたが、屋根瓦や石垣が崩れ落ちたままの城の姿はあまりに切ない。
市の試算で修復費は634億円、20年がかりの大事業である。

復興ぶりを見たいと足を運ぶ人が増えれば地域経済が潤う効果も期待できる。
街のシンボルがよみがえり、心から元気を取り戻せた日に、城主たちが口にしたい決めぜりふがあるはずだ。
余は満足じゃ。




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おにぎりの早食い競争で事故、地域イベントの盛り上げに水 [事件事故]

おにぎり早食い競争.png

骨休めの一日になったろうか。
きのう勤労感謝の日であった。
自分をいたわろうと、ごちそうを食べた人もいるかもしれない。
元は収穫に感謝した新嘗祭の日である。
各地の食のイベントにも舌鼓が響いただろう。

新米のおいしい季節がやってきた。
手のひらに塩をひとつまみ振って、ぎゅっ、ぎゅと握るだけで立派な一品が出来上がる。
頬張ると、母の面影をはじめ、遠い日の思い出が巡ってきはしないか。
幸せな食べ物である。

地元で取れた近江牛を、滋賀県のJAがPRする催しだったようだ。
おにぎりの早食い競争で、5個目を口にした28歳の男性が喉に詰まらせて、亡くなった。
地域イベントを盛り上げようと頑張ったのだろうに、何とも悲しい事故である。

何年か前からフードファイターという言葉を耳にする。
直訳すれば「食の闘士」か。
大食い、早食い競技に挑む人を指す。
テレビの番組で人気を呼び、ブームにもなった。
米国ではスポーツとして扱われもするらしい。

一種の食の探求とでも言うのだろうか。
だが飽食は世界の隅々に行き渡ってはいない。
きのう飢えで何人が死んだろう。
きょうは幾人か。
恵みは常ならぬと知って、しっかりかみしめたい。




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薄れかけたトラウマよみがえる、はやくにげて! [台風・災害]

福島県沖地震.png

テレビ画面に「はやくにげて!」の文字。
鳴り続けるサイレンも聞こえてくる。
きのう早朝に起きた福島県沖を震源とする地震は津波の危険をもたらした。
3・11の惨事が頭をよぎった人も多かろう。

その上、福島第2原発の3号機では、使用済み核燃料の冷却装置が一時止まった。
地震、津波、原発のトラブルー。
高台などに急いで避難した人たちも「震災を思い出した」「おっかなかった」と口々に語っていた。

よみがえる記憶は、被災地の人々の心のかさぶたを剥がしてしまわないか。
あれから5年8ヵ月、前を向こうにも、復興はまだ道半ばだ。
先週福島の浜通り地方では、除染作業があちこちで続いていた。

事故現場の第1原発に近い浪江町は、今も住民が戻って暮らせない。
海沿いの請戸地区は放射能と津波という二重の被害に遭い、再建が進まなかった。
小学校は1階部分がめちゃくちゃに壊れ、むき出しの鉄筋が天井からぶらさがっていて痛々しい。

一方、よみがえらせたい教訓も、この小学校は秘める。
児童と教職員が高台に素早く逃げ、全員が無事だったからだ。
しばらく地震と津波に警戒が必要という。
命を守るすべを生かさなくては。




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TPP協定は名前を変えて「トランプ協定」に?笑い話にもならない [世相雑感]

ピコ太郎.jpg

「そのPPAPとは何だい。TPPとは違うのか」「おじいちゃん知らないの?」。
いま世界一注目されるあの米国のファミリーが、日本と同じような会話で盛り上がっているかどうか。

流行語大賞候補となった「ペンパイナッポーアッポーペン」。
歌手のピコ太郎さんがリンゴとパイナップルにそれぞれペンを突き刺すふりをして合体させ、歌い踊る。
奇妙さが世界を笑わせ、トランプ氏の5歳の孫娘が物まねする動画もネット上に。

言葉の響きは少しばかり似ていたとしても、TPPに対しては次期大統領は必ずしも好々爺ではあるまい。
選挙中から強硬に反対し、米国以外の11カ国は衝撃の審判の日から踊らされるはめに。

心変わりさせるにはどうするか。
ペルーの加盟国首脳会談も脱力感が漂っていたように見える。
いっそ「トランプ協定」に名前を変えたらという笑えないジョークも出たほどだ。
2月の署名式の高揚感は様変わりした。

主要国で先陣を切ってトランプ氏と相まみえたわが国の首相は、はてさて肝心のTPPについて話をしたのか、しなかったのか。
「シンゾウ、僕のスタンスを知らないのかい?」。
核心をぐさりと突かれる日が来るかもしれない。




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問題は横浜だけか?教育現場の根幹が狂ってる [事件事故]

横浜いじめ.png

悪意の込められた言葉は、「言刃」と言い表せよう。
福島から来たというだけで「ばい菌」扱いされ、「ほうしゃのうだとおもってつらかった」と。
どれほど心を切り裂かれ、傷ついたのだろうか。

原発事故で故郷を離れ、横浜市に自主避難した少年の手記を読んで、言葉を失った。
小学2年生で転校した直後から殴られたり蹴られたり、冷酷ないじめが続く。
「賠償金があるだろう」と言われ、遊興費もせびられた。

救いを求めても、「せんせいに言(お)うとするとむしされていた」。
異郷の地で学校にも先生にも相手にされぬ絶望感はいかほどだったろうか。
中学生になった現在も学校に通えていないという。
金銭の授受を早くに把握しながら放置した学校の「罪」は重い。

「放射能はばい菌のようなもの」「被災者はたくさん賠償金をもらっている」ー。
いわれのない誤解や偏見がいじめにつながったのではないか。
「福島の人はいじめられるとおもった」との言葉にやりきれなさが募る。

「しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」。
強い心を持っていてくれた、この少年の言葉に救われる。
同じように子どもを傷つけることがあってはならぬ。




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生は死で果てる、何を残すか「終盤は村山に訊け」 [世相雑感]

村山聖.png

道端にへたり込んだ青年は人手を借り、ふらふらで大阪の将棋会館へ。
きのう封切された映画「聖の青春」は、29歳で早世した村山聖の生きざまを象徴するようなシーンで幕開けする。

広島県府中市出身。
腎臓の病と闘いながら、羽生善治と渡り合い「東の羽生、西の村山」と称された。
本人に合わせ、20キロ太って撮影したという松山ケンイチの迫真の演技もさることながら家族愛や師弟愛、ライバルの友情と、ほろりとくる場面も。

映画では描き切れなかった逸話もある。
対局料の中から貧しい国の孤児にこつこつと仕送りを続けた。
弱い者を助けたい、特に子どもを・・・。
少年時代の長い療養生活に彼の原点があるのだろう。

病気やけがで長期入院する子どもは、全国で6千人を超す。
心の支えはきっと要る。
父が差し入れた将棋盤から夢を広げた「怪童」のように。
若過ぎた死を惜しんで2002年に古里で創設された「村山聖杯」はこの夏、過去最多の子どもを集めた。

生前に鋭い観察力から「終盤は村山に訊け」と棋士仲間に言われた。
その不屈の指し手は盤に向き合う後輩たちにも息づいていよう。
最後まであきらめないのが強さだ、と。
それは将棋に限らない。




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どこまで行くのか、未成熟国家韓国の政権事情 [日記・雑感]

韓国デモ.png

試験に落ちない、にかけて「合格まちがい梨」と銘打って販売した。
あやかりたい受験生もいるだろう。

日本のセンター試験に当たる大学修能試験が韓国であった。
会場前で後輩らが応援したり、遅刻しそうな受験生を警察が送り届けたり。
学歴偏重の国らしく「人生を左右する」試験という。

伝統ある梨花女子大も人気校の一つ。
朴槿恵大統領の親友で、国政介入が疑われる崔順実容疑者の娘も入学した。
梨の花は白く純潔のイメージだが、崔容疑者は策を弄して娘を馬術特待生として不正入学させたらしい。

高校教師をののしったり、金品を贈ったりして成績面で娘を特別扱いさせていた。
大統領の威光を借りて圧力をかけた可能性がある。
金も実力だー。
娘が発した悪びれない言葉も伝えられ、受験生の反発を強めている。

競争社会にあえぐ若者が不正に怒り、デモで大統領退陣を求めるのも無理はない。
崔容疑者の娘は退学届けを出したそうだが、収まるまい。
追い詰められた朴大統領は「おとがめ梨」が欲しかろう。




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