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今回の参院選から18歳選挙権、子連れ投票OK、日本はより民主化へ [世相雑感]

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きのうの投票所。
よちよち歩きの男の子が、父親の投票用紙が吸い込まれた投票箱の穴を、「これなあに」と見つめていた。
あまり知られなかったようだが、今回は「子連れ投票」が全面的にOKとなった初の国政選挙。

今までは「やむを得ない事情」がない限り認められていなかった。
選管ごとに柔軟に対応していたものの、子供を投票所の外で待たせるよう告げられるケースもあったという。
静かさや秩序を保つためだったらしい。

18歳選挙権と併せ法改正されたのは、主権者教育の意味もあったのだろう。
3人の子を連れて投票した母親は、それは知らなかったと笑いながら「選挙に行くものと小さい頃から伝えたくて」と。
親の背を見て子は育つ・・・。
きっとそうに違いない。

それには、まだ時間がかかりそう。
参院選の投票率は過去4番目の低さだった。
棄権した半分近くの有権者は、改憲勢力が3分の2を超えた結果をどう受け止めたのだろう。
憲法改正が現実味を増した、といえないか。

国のかたちを問い直すなら、私たちの民主主義をもっと分厚く、もっと急いで育てなくては。
選挙にとどまらず、日々親子で政治を語り合うことはできないものか。


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銃社会の行き着く悲劇、アメリカの病巣は深い [世相雑感]

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銃身が溶かされ女性の身体に化けている。
手に持つハンドバッグは何と弾倉だ。
年初に神戸で「大英博物館展」をのぞき、印象に残ったのがアフリカ・モザンビークのオブジェ。
銃器で作られた母、と題される。

16年に及ぶ内戦で700万丁の武器が残された国。
平和が訪れると、銃はミシンや農具と交換してもらえるようになり、芸術家はしるしとして母の像を残した。
銃が文字通り、歴史の断片と化すことを願ったのだろう。

ところが内戦でもないのに、推定3億丁の銃がはびこる大国がある。
ついには街中で警官と狙撃犯の銃撃戦が起きた。
警官による相次ぐ黒人射殺事件が引き金である。

その犠牲者の母親は「止められたら、どこでどんな時でも従って、従って、従いなさい」と言い聞かせていたという。
誰もが銃を持てる社会だから疑心暗鬼になる。
免許証を出そうとして撃たれた、なんてむごすぎる。

<希望は複雑な色をしている>と谷川俊太郎さんの詩にある。
<ブルースの青にまじる褐色の皮膚>もそう。
米国の黒人解放運動は非暴力を旨としてきた。
警官を葬るのではなく銃を葬る方に正義がある。
モザンビークの「物々交換」を全国民が知るといい。


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職場で家庭で「エアコン権」の独占は「エアハラ」なんですよ!! [世相雑感]

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通勤客で混み合う路面電車の中ほどに、なぜか隙間が見える。
しめしめと進んでいって訳が分った。
寒いのである。
冷房の風がもろに吹きおろしてきて、体がこわばる。

電車なら、半時間かそこら我慢すればいいが職場ではそうもいかない。
夏というのに、使い捨てカイロやひざ掛けを手放せない女性の話をよく聞く。
冷房病の対策らしい。
人によってはフード付きジャケットを着こんでの仕事を余儀なくされている。

「チャンネル権争い」という言葉が昭和の時代にはあった。
一家に一台しかないテレビを、親子や夫婦が奪い合う。
ドラマや歌番組を見るか、ナイター観戦か。
茶の間の多くは、頑固なオヤジとの闘いだったのでは。

職場にも「エアコン権」を独り占めに、暑がりオヤジがいるのだろう。
男とは限らない。
女同士の激しい闘いもあるという。
エアコン温度を巡ってのパワハラという意味で「エアハラ」なる造語まで聞こえてくる。

身体に差し障るくらい寒くても気兼ねして、物が言えない・・・。
「冷房弱者」にばかり我慢を強いるような職場は、きっと風通しも悪いということだろう。
空調温度一つから人間関係が垣間見えるかと思うと、ぞくっとしてくる。


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畳は健康長寿の特効薬!?なつかしくもあり日本文化 [美容・健康]

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落語「牛ほめ」には、その昔好まれた家のしつらえが出てくる。
「畳は備後の五部縁(ごぶべり)で・・・」。
ウズラの羽模様にそっくりな木目の天井やひのき造りと並んで、使うほどに黄金色が増す備後表は憧れの的だった。

近ごろはマンションはもちろん、一戸建てでも畳のない間取りが珍しくない。
ご当地も、旗色は思わしくないようだ。
福山市制100周年にあやかった市民投票の「福の山百選」で、備後表は残念ながら選から漏れた。

ところがどっこい、畳の上の大往生を望む日本人はまだ多数派と見える。
「在宅みとり」を支える医療体制が自治体で大きくばらつき、厚生労働省も問題にしていると。きのうの地方紙Tにあった。
畳の上といっても、実際にはベッド派もいるはずだが。

畳表になるイグサは漢方薬としても珍重されてきた。
腫れを散らし、心の高ぶりを静めるといった働きがあるらしい。
「畳の上」に惹かれるのは、そうした薬効のせいもあるのだろうか。

日本転倒予防学会によると、畳のある生活は、お年寄りの転倒事故を防ぐ体ずくりにもってこいだという。
はだしで歩くことで、足裏の感覚が磨かれる。
そのうち新作の落語「畳ほめ」でも聞けるかもしれない。


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こよいは七夕、日本列島は満天の星に願いをかける [世相雑感]

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野球選手になりたい、たこ焼きをたくさん食べたい・・・。
子供たちの願い事が揺れている。
広島の街を走る路面電車の中のこと。
「七夕電車」に先日、乗り合わせた。
色紙で手作りした飾りや、かわいい短冊に頬が緩んだ。

きょうは七夕。
おりひめ号とひこぼし号が、幼稚園児を乗せて特別に走るという。
天の川ならぬ元安川を渡り電停で落ち合う。
牽牛織女(けんぎゅうしょくじょ)の伝説になぞられた、ロマンチックで夢のある演出に大喜びすることだろう。

でも実際に星を眺めて、思いをはせるのは難しいかもしれない。
欧米の研究チームによると、世界の3人に1人が天の川を望めないという。
都市化が進んできて「光害」で夜も明るいためだ。
日本では7割の人が見られない場所にすんでいるそうだ。

哲学の祖と呼ばれる古代ギリシャのタレスは、ある晩、星を観察しながら歩くうち井戸へ落ちた。
足元の現実を見ない愚かさの例えにもされるが・・・。
満点の星を眺めて研究し、思索する。
そこから農耕や学問が発展し、人類は英知を育んできたはず。

こよいはどうか一人でも多くの人が、天の川をみられますように。
そんな願いを短冊に記し、てるてる坊主と一緒につるしておこうか。


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不安なリオ五輪まで1ヶ月未満、治安は、ジカ熱対策は大丈夫なのか [世相雑感]

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地獄へようこそ!!!
先週、リオデジャネイロの空港に掲げられた横断幕にドキッとした。
財政難から給料が支払われず、ストを決行した地元の警察官によるものだ。
このままでは「リオに来る人の安全は守れない」と。

リオ五輪の開幕まで1か月を切った。
開催国ブラジルは混迷のさ中にある。
経済危機や政治の混乱に加え、治安悪化やジカ熱への不安も拭えない。
112年ぶり復活のゴルフはトップ選手の出場辞退が各国で相次ぐ。

日本のエースと期待されていた松山英樹選手も「出ない」と表明した。
安全への不安や虫刺されに過敏な体質を勘案したと理由を口にする。
「日本のため」と「自身のコンデション」のはざまで悩んだに違いない。

最後は「プロ」として決断したのだろう。
メダルを獲得してもツアー成績には反映されない。
無理をして五輪に出場する意味がどこまであるか。
そこに疑問を感じたのかもしれない。

五輪期間中、ブラジル政府は軍も投入して治安の維持に努めるらしい。
日本のみならず、リスクを承知で来てくれる各国の選手たちを「平和の祭典へようこそ」の横断幕で出迎えてもらいたいものだ。
五輪の意義を確かめるために。


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最近は老後が長い、長寿が幸せと思えない人が増える世相を憂う [世相雑感]

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亡くなったおじいちゃんの部屋で、男の子がノートを見つける。
天国でどう過ごしたいかが書いてある。
絵本「このあとどうしちゃおう」は、春に出版されて3日で、異例の10万部に達した。

著書ヨシタケシンスケさんが描く死後の世界は楽しそうで笑える。
思い出話を面白がってくれる神様がいる。
あちこちに布団と温泉があって空も飛べる・・・。
ノートを読むうちに孫は考え始める。
おじいちゃんは、なんでこんなノートを書いたのかなと。

いくつになっても、死ぬのは怖いのかもしれない。
しかし最近は老後が長い。
「90歳になって老後が心配とかわけのわからないこと言っている」と冗談めかして話した大臣もいるが、「長寿は幸せ」と思えない人はじわじわと増えている気がする。

今回の参院選は18歳からの投票が認められ、今までになく若い世代に目が向いている。
ただ世代を超えて、「ゆりかごから墓場まで」を見通せてこそ、安心は生まれる。
老後の不安にこたえる論戦を忘れてもらっては困る。

絵本の男の子は思い付く。
「生きているあいだはどうしちゃおう」ノートもあればいいなと。
そんな自由な発想があれば、みんなが笑って過ごせる明日が描けるだろうか。


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バングラデシュでテロ、邦人を含む異教徒殺害「攻撃の報復」とIS声明 [世相雑感]

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英国とパキスタンから2度独立したバングラデシュの名は、ベンガル人の国を意味する。
国歌はインドの詩聖タゴールの作品だ。
「わが黄金のベンガルよ」と歌い、マンゴーの森の香り、秋の稲の実り、心地良い木陰をたたえた。
研究者内山真理子さんの訳書に教わる。

タゴールはインド独立の父、ガンジーを支持した。
自身も非暴力の立場を選び、農村改革のための教育に力を入れた。
「わたしのなすべき努力とは騒乱の背に乗っかることでしょうか」と問う詩もある。

首都ダッカでテロに及んだのは、まさに騒乱の背にのっかる者たちだ。
国外の過激な思想に染まり、邦人を含む丸腰の外国人を標的にした。

人質にコーランの1節を唱えるよう強要し、できない人に危害を加えたという。
根っこに社会への不満でもあるのか。
だが異教徒をあやめることを目的とするなら、もはや神の名を語るべきではない。

「もろびとを一つにする創始者よ」とタゴールは歌ってもいた。
新しい国の創始者の下に、あらゆる宗教を信じる者たちがはせ参じる世界。
独立国のあるべき姿だったのだろう。
寛容を尊ぶ国柄を望んだ詩聖の言の葉を、いま一度拾い上げたい混濁の世である。


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参院選の錦の御旗は何色に?与野党論戦もかみ合わない玉虫色 [世相雑感]

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カタカナ語の氾濫は色彩の世界でも変わらない。
ともすると茶色よりブラウン、灰色よりグレーの方が通りがいい。
東京新橋の芸者衆が好んだ青で新橋色・・・。
日本語の方が何か、匂い立つような味わいが伝わる。

「憲法色(けんぽういろ)」というのがある。
明治憲法や日本国憲法とは縁もゆかりもない。
黒っぽく茶味ある、その色を室町時代に染め出した武芸者の名にちなむらしい。
普段着で愛されたというから、その点も憲法と開きがある。

さて、参院選の旗色である。
護憲色か、はたまた改憲色が濃くなるのか。
選挙公報にはちらほら、それらしき言葉が見えるものの、与野党の論戦は、さっぱりかみ合ってこない。

懸念が当たっていよう。
育児の月刊誌「母の友」が最新号で憲法特集を組んでいる。
水や空気と同じく、身近で子育てには欠かせないものとして光を当てた。
護憲、改憲をめぐる戦後史もひもとく。
知るのが先との姿勢に立場の違いはあるまい。

漫画週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」も週明けの号で、憲法全文を付録にする。
若い読者向けの保存版と銘打つ。
伸び盛りにあやかって、縁起のいいのは「若竹色」。
やや古色蒼然(こしきそうぜん)のきらいもある憲法論争に活が入るか。


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タグ:参院選挙
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東芝、白物家電部門を中国メーカーに身売り、ものづくり日本の屋台骨が揺らぐ [世相雑感]

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福岡の久留米で「弓曳(ゆみひ)き童子」を見た驚きは忘れ難い。
江戸の世から伝わるぜんまい仕掛けの人形。
巧みに矢を弓につがえ、離れた的に当てる。
この地に生まれた田中久重、人呼んで「からくり儀右衛門」が手掛けたものだ。

人を喜ばせ、暮らしを豊かに。
その一心で幕末維新の激動期、数々の画期的な発明を形にした。
空気圧も生かした高性能の消火ポンプ、自動的に油が回る「無尽灯」。
昼夜なく没頭し、決して投げ出さなかったらしい。

77歳にして東京で構えた工場が没後に芝浦製作所、さらに東芝となる。
後輩の技術者たちも「暮らしの友」を世に出す役目をしっかり継いだのだろう。
120年余り前に開発した国産初の電気扇風機もその一つだ。

以来、歴史を刻んできた白物家電から東芝が撤退し、中国メーカーに事業を売り渡した。
業界の逆風に不祥事が重なったとはいえ、ものずくり日本の根っこが失われたようで少し寂しい。

今後の「商品」は主に企業が対象になるという。
情熱と探求心、そして庶民の目を忘れなかった東芝の祖先はどう見るだろう。
「志があり、忍耐があり、勇気があり、失敗があり、その後に成就がある」。
遺訓に学びたいのは社員だけではない。


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