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大和民族はどんな乗り物で渡来したのか、壮大なロマンミステリー [世相雑感]

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<故郷の岸を離れて汝はそも波に幾月>は歌曲「椰子(やし)の実」の一説。
島崎藤村が柳田国男からヒントを得て作詞した。
わが祖先もまた、こうして南から波間を漂って来たのだろうか。

ロマンのある話は好きだがヤシと人は違う・・・と、人類学者の海部陽介さんは著書に記す。
ヤシの実は水に浮きやすく風波に耐えられるよう殻が進化した。
対して人は生身。
ゆえに南から来たのなら、それは漂流ではなく「航海」に違いない。

この仮説を裏付けようと、海部さんらのチームが先日、手漕ぎの草舟で沖縄県の与那国島から75㌔東方の西表島を目指した。
3万年前の人の移住を再現するとして。

草舟には訳がある。
当時の遺跡から斧が出ないため、木をくりぬく丸木舟はあり得ない。
ならば頑丈な草の舟ではないかと、島に自生するヒメガマで編んだ。
このたびは潮の流れが速く完全な自走は断念した。
謎はかえって深まったという。

来年夏は台湾から与那国島までの100㌔余りに挑む。
海図の無い時代に、見えない島々を目指したこと自体が想像もつかない。
「椰子の実」の<孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ>の旅情は捨てがたいが、グレート・ジャーニーのミステリーも楽しみである。


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