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あすは暦の上では「半夏生(はんげしょう)」、水害も悪疫も落とす区切りにしたい [世相雑感]

半夏生.png

福山市新市町の名刹、吉備津神社の境内にカヤを束ねた大きな輪を見つけた。
初めは左へとくぐり抜け、次は右に、もう一度左から回り神前へと参る。
作法にならって、8の字を描くように「茅(ち)の輪くぐり」。
わが身のさびを落とす。

早いもので今年も折り返しに差しかかった。
きょう「夏越(なごし)祭」を催す神社も多いだろう。
参拝者は境内に据えられた茅の輪をくぐる。
この浮世で半生を過ごした身を清めるとともに、夏を元気に過ごせるように願って。

年の前半を顧みれば、大きな災難が社会を揺るがしてきた。
山陽道などで悲惨な事故が起き、政治とカネの疑惑がまたも。
熊本地震の被災者は今も困惑する。
海外では、北朝鮮が核実験を強行し、欧州ではテロが相次ぐ。
後半は平穏であってほしい。

連日、汗を流しての農作業もそろそろ骨休めを。
あすは「半夏生(はんげしょう)」である。
滋養補給だけでなく、稲がタコ足のごとく八方へ根を張って豊作となるよう祈る意味合いも。

だが半夏生の雨は大雨になるそうだ。
降りはせぬかと気にかかる。
水害に見舞われ、雨はもうごめんという地域もあろう。
カヤとタコの後利益で息災の年へ祈り返したい。


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日本株式会社の真を問う参院選、物言う国民たれ [世相雑感]

参院選スタート.png

縦じまのユニフォームを着たファンが気勢を上げる。
「ええで、超変革。これをファンは求めていたんや」。
球場でもスポーツバーでもない。
阪神タイガースの親会社の株主総会の一コマというから驚く。

鉄道や不動産事業を差し置いて、金本知憲監督の采配に物申す。
女性株主は「甲子園球場のトイレにも超変革を」と会社に求めた。
「会社もそうだが、借金はよくない」と順位にもチクリ。
虎党株主の熱さに脱帽する。

株主総会シーズンを迎えた。
今日が今年の集中日だ。
ただ、その割合は3割余りと過去最低になった。
昨年からの企業統治指針が後押しをする。
株主との対話を深めるために、別々の日に開くよう求めているからだ。

90年代は9割以上が一日に集中した。
総会屋対策もあって、筋書き通り平穏に手短に終えるかだけに心を砕いていた。
これから問われるのは経営を透明化し、批判をしっかり受け入れる姿勢だろう。
株主重視の開かれた総会は、その第一歩となる。

「日本株式会社」の選挙が迫る。
景気低迷や財政悪化など経営責任を厳しく問われかねない問題も多い。
シャンシャンで済まされてはならない。
変革を求めるかどうか。
物言う株主になろう。


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タグ:2016参院選
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英国、深酒が過ぎた宴のあと始末、目覚めて我に帰りドタバタ [世相雑感]

英国の戸惑い.png

二日酔いには犬の毛が効く・・・。
英国にはそんな迷信がある。
要は迎え酒のこと。
狂犬病にかかった人に、かみついた犬の毛で薬をつくったいう伝承に由来する。
酒の痛みをまた酒でごまかすことを笑う、英国式のジョークである。

EUからの離脱を決めた国民投票という宴が終わり、混乱が続く英国は二日酔いの様相に映る。
「深く考えずに投票した」。
後悔の声がネット上にあふれ、やり直しを求める署名が350万人分を超えたというから驚く。

北部スコットランドに加え、首都ロンドンでも「独立」してEUに残ろうという運動が生まれた。
これでは国が分裂しかねないと「英国」と「後悔」を合わせた「ブリグレット(Bregret)」なる造語も広がる。

「英国の主権を取り戻せ」。
そんな気炎を吐いた物の深酒が冷めた途端に冷静になり、将来の先行きに頭を抱える面々もあろう。
はた目からすれば少々身勝手にも映るかもしれない。

酒を飲んでもいないのに、頭が痛いのは私たちだ。
きのう日本の株価は少し値を戻したが、円高の流れは変わらない。
激痛が走るのは今からとの見方も根強い。
世界中に広がっていく「二日酔い」が治まる妙薬はないものか。


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この勢いは、「眼福」「耳福」ついには「耳福」にいたるのか [世相雑感]

徳島少年少女合唱団.jpg

目の保養を「眼福(がんぷく)」ともいう。
なぞらえれば、これは「耳福(じふく)」だろう。
きのう梅雨晴れとなった広島市平和記念公園で、厳かな調べが原爆慰霊碑辺りから聞こえてきた。
鎮魂のミサ曲だった。

四国の徳島少年少女合唱団で、公演の帰りがけという。
結成50年を超す歌声は欧州でも知られ、東日本大震災からの復興を祈るバチカンのミサには日本から唯一招かれた。
碑前の一曲は、その際にも歌った「平和の賛歌」。
おのずとこうべが垂れる。

減量中に「肥えたね」は禁句だが、耳や目、舌に限っての言葉なら、むしろうれしかろう。
美しく、心地のいい時間に浸る。
五感は、そうやって自ら養える力かもしれない。

広島と徳島には、「島」の字が付く共通点以外にも、ご縁があることを今回教わった。
徳島県はドイツのニーダーザクセン州と友好縁組を結んでいる。
その州都ハノーバーは、広島市の姉妹都市にほかならない。
来年秋には、かの地の少女合唱団が公演で広島や徳島も回るそうだ。

と、カープ戦の実況に気を取られつつ書いていたら、球場が逆転サヨナラ劇に沸いている。
刺激たっぷりの眼福、耳福もたまらない。
もちろん、9連勝の祝杯に始まる「耳福(じふく)」も。


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英国の欧州連合(EU)離脱を決断、本格混迷時代の幕開けか [世相雑感]

英国EU離脱.jpg

7曲目が「イエスタディー」だった。
なぜ彼女は離れていったのか・・・。
日本武道館をポール・マッカートニーが切なく歌う失恋の嘆きが包む。
英国のビートルズ来日から半世紀。
初公演の「6・30」の感動が色あせない人もいる。

不良の音楽と眉をひそめる大人をよそに、日本の若者たちは熱狂的に受け入れた。
折しも、いざなぎ景気を迎え、総人口も1億を突破した頃だ。
極東の島国に足りなかった刺激を、輝く4人組は進んでくれたのだろう。

50年後に、その母国で今度は「6・23」が歴史に刻まれた。
国民投票で決めた欧州連合(EU)離脱。
あるいは結果が出る瞬間まで「レット・イット・ビー(あるがままに)」の心境だった民もいたのかもしれない。

4人とも健在なら混迷の時代をどう歌うだろう。
移民との対立、しゃにむに利潤ばかり求める風潮・・・。
敗れはしたが、残留派が名曲に思いを託したのも分かる。
「愛こそはすべて」だと。

今も現役のポールは賛否を語らなかった。
ただ日本の教科書に載った数々の歌はメロディーの美しさと感情のひだを教えてくれる。
なぜ英国は離れていったのか・・・。
嘆くばかりでなく欧州からの「ヘルプ!」に耳を澄ませたい。


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意識も志も高い系よひるむな!君たちの未来は君たちの手で [世相雑感]

 18歳選挙権.png
チラシの端っこには、山陰と参院をかけて「さんいん選」。
平仮名にしただけで、ちよっと力が抜ける。
そして真ん中には「投票率くらいは全国一位に!」とある。
「くらい」だけ大きくて、つい笑ってしまう。

これを作ったのは、鳥取大の学生たちだ。
参院選で初の合区が導入された島根と鳥取は、全国でも人口は少ないが投票率では負けないと。
「私たちにないユニークな発想」と鳥取市選管も脱帽し、学内だけで配る予定がほかにも広げることになった。

これまでになく若い世代から、投票を呼び掛ける声が聞こえてくる。
きのう公示された参院選は、投票できる年齢が「18歳以上」に広がって初めての国政選挙である。
しなやかな感性が、もっと広がればいい。

お隣の四国にもお手本がある。
松山市では高校生の「選挙コンシェルジュ」が、市選管のCMを考えた。
女子生徒が学校から自転車を飛ばして帰宅し、母親を誘って投票に行く物語。
確かに息子や娘から「行こうよと」促されると、断るのは難しい。

政治に関心のある若者を、同世代は「意識の高い系」と呼び、距離を置く向きもあるらしい。
しかしまだまだ長い未来が懸かった論戦である。
ひるむな高い系。


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まだ時期尚早!?漢字2文字の〇〇、滑りそうな口をグッと引き締める [スポーツ]

鈴木誠也.png

米大リーグでは、ノーヒットノーランが達成されるまでは誰も口にしてはならないのが、暗黙の決まりだという。
実況も含めてのことだ。
投手に無用なプレッシャーがかかるとのジンクスから。

ひょっとしたら・・・。
思わず口にしそうになるのはカープの戦いぶりだ。
25年ぶりの悲願となる漢字2文字である。
苦手だった交流戦を6連勝で締めくくり、ペナントレースで2位巨人に大差をつけて首位に立っている。

勝ちっぷりも緒方監督が言うように「神ってる」。
その立役者は鈴木誠也選手だ。
球界史上10人目の連続サヨナラ弾を含め、3日続きの決勝弾の離れ業でスタジアムを総立ちにさせた。
21歳の「ミラクル男」が、チームを勢いづけるのは間違いない。

期待が膨らむ反面、浮足立ってはならないと自らを戒める。
20年前の悪夢が頭をよぎった。
シーズンの途中まで首位を独走しながら、最大で11.5ゲーム差をつけた巨人にひっくり返された。
大逆転を表す「メークドラマ」は流行語大賞にもなった。

地方紙では今日から、クイズ「知っとる?赤ヘル」も始まった。
ファンなら例の2文字はお分かりだろう。
もうしばらくは口にせず、金曜日からのリーグ戦を見守るとするか。


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模索する東北復興の足取り、100の問題があれば100の方法がある [世相雑感]

東北復興月間.png

今月は、政府提唱による「東北復興月間」でもある。
大震災の節目なら3月のはずだが、サミットが済むまでさすがに手が回らなかったのだろう。
現状を伝える催しが被災3県や都内で相次ぐ。

復興庁のフォーラムでは、福島県南相馬市小高区で起業した元IT会社役員の声が耳に残った。
東京電力福島第一原発の20㌔圏。
日中は出入りできるが、寝泊りは禁じられている。
「地域課題が100あれば、100のビジネスをつくりたい」と。

長引く避難生活で帰還を諦めた駅前のラーメン店を借り受けた。
地元の女性を雇い、手料理を出すと、弁当に飽きていた除染作業員で満員に。
立ち寄る住民も増え、ラーメン店のあるじは再起する気になったという。

3.11は、過疎という時計の針を何十年か進めたとされる。
高度成長の陰の側面が「過疎」なる造語で浮き彫りにされ、半世紀。
だが、対になるべき克服策の造語はまだ聞こえてこない。

過疎地どころか、原発事故で「住民ゼロ」から復興を余儀なくされてる福島の古里。
へこたれず、立ち上がる姿に学ぶべきものは多い。
山のような課題も、仕事や研究の種になると思えば「宝の山」に見えてくるかもしれない。


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沖縄県民の心の叫びよ届け、この怒り心頭を本土人に問う [世相雑感]

抗議の沖縄県民大会.png

「うりずん」という早春を指す沖縄の古語が好きだ。
うり(潤う)ずん(染み通る)である。
冬枯れを耐えた大地も、雨の恵みで生き生きとしてくる。
やはり古語で「若夏(わかなつ)」と呼ぶ初夏に続く。
沖縄学の泰斗、外間守善(はかましゅぜん)氏の遺産から。

うりずんの候に消息を絶った20歳の女性は、予期せぬ暴力の末に痛ましい姿で見つかった。
程なく巡りくる若夏を楽しむこともないまま。
きのう、沖縄では彼女を悼み、米海兵隊の撤退を求める県民大会が開かれた。

被害者は私だったのかもしれない・・・。
同じ世代の女性たちが声を上げ始めている。
ウォーキングもできない日常なんて。
もう「綱紀粛正」「再発防止」の4文字など誰も信じまい。

沖縄で映画を撮る三上智恵さんのブログの詩に黒い蝶が出てくる。
<彼女の残した笑顔があまりに愛らしかったので/天の神様は舞い上がる蝶の最後の記憶を消した>。
蝶になった人の、あまりにいまわしい記憶を。

「神様は蝶の最後の記憶を黒い粉にして/おろかな国の民すべての頭の上にまんべんなく降らせた」と詩は続く。
悲しい「うりずん」は嫌いだ。
黒い粉を浴びて悲しみをともにする。
そこから日本の中の沖縄を問うてみる。


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中国路で話題のスポーツサプライズ、五輪の夏に競い咲く [スポーツ]

ブザービーター.png

「ブザービーター」といえば、バスケットボールのファンならおなじみの言葉だ。
終了のブザーが鳴る直前、放たれたショットがリングに吸い込まれる・・・。
渾身の一投がブザーを鳴らすように。

ロスタイムがないバスケでは時間がなければ投げる。
決まるのはまれだが、山口県高校総体の女子決勝は違った。
2点差で残り0.9秒。
ハーフライン付近からの3ポイントシュートの逆転劇は、野球ならば3点差を覆(くつがえ)す逆転満塁サヨナラ本塁打か。

ネット時代ゆえだろう。
その動画が瞬く間に広がり、10日ほどで閲覧数は約126万回に上った。
思い出すのは、同じく話題をさらった昨年の全国高校サッカー選手権の岡山県大会決勝。

1-1の延長後半ロスタイム。
GKのキックから2人がヘディングでつないだボールは一度も地面につかず見事なボレーシュートにつながった。
ネットで世界に認められたスーパープレーも、敗者の踏ん張りも含めて一進一退の攻防があってこそだ。

地域のスポーツも世界につんがる時代。
決して諦めない姿勢への共感は必ず広がる。
今年は五輪の夏に、中国路が舞台のインターハイ、高校野球が重なる。
どんな渾身のプレーが生まれるだろう。


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