SSブログ

テレビ時代の草分け大橋巨泉さん逝く、記憶に残る「11PM・クイズダービー」 [訃報]

大橋巨泉.png

週に3本以上の番組は持たなかった。
どんなに才能が有っても毎日出ていれば飽きられる。
タレントとしての価値を消耗せずに生き残る策だったのだろう。
テレビ黄金時代を駆け抜けた大橋巨泉さんが82歳で人生をリタイアした。

草創期からテレビの世界に生きた。
あの萩本欽一さんが「今のテレビは巨泉さんが開拓した道を継承している」と悼むのはよくわかる。
大人向け番組の司会を通じてマージャンや競馬に市民権を与えたのも功績だろう。

突然、「セミリタイア」を宣言したのは56歳の時。
体力のあるうちに余生を楽しみたいと、あらゆるレギュラー番組から降板した。
働け働けの昭和一桁世代らしからぬ選択が新鮮に映った。

生きる優先順位を著書にこう書く。
「1に健康、2にパートナー、3が趣味で4が財政計画」。
言葉どうりに夏はカナダ、冬はオセアニアに暮らし、春秋は母国で。
その生き方は同世代の憧れと共感を生んだに違いない。

11年前からがんで闘病生活に。
政治への苦言も続けながら、誰より愛したテレビの今後を気遣っていたはずだ。
ネット全盛で冬の時代を迎えた現役世代の後輩たち。
メディアとしての魅力を生み出す策を授けてほしかった。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

大和民族はどんな乗り物で渡来したのか、壮大なロマンミステリー [世相雑感]

草船.png

<故郷の岸を離れて汝はそも波に幾月>は歌曲「椰子(やし)の実」の一説。
島崎藤村が柳田国男からヒントを得て作詞した。
わが祖先もまた、こうして南から波間を漂って来たのだろうか。

ロマンのある話は好きだがヤシと人は違う・・・と、人類学者の海部陽介さんは著書に記す。
ヤシの実は水に浮きやすく風波に耐えられるよう殻が進化した。
対して人は生身。
ゆえに南から来たのなら、それは漂流ではなく「航海」に違いない。

この仮説を裏付けようと、海部さんらのチームが先日、手漕ぎの草舟で沖縄県の与那国島から75㌔東方の西表島を目指した。
3万年前の人の移住を再現するとして。

草舟には訳がある。
当時の遺跡から斧が出ないため、木をくりぬく丸木舟はあり得ない。
ならば頑丈な草の舟ではないかと、島に自生するヒメガマで編んだ。
このたびは潮の流れが速く完全な自走は断念した。
謎はかえって深まったという。

来年夏は台湾から与那国島までの100㌔余りに挑む。
海図の無い時代に、見えない島々を目指したこと自体が想像もつかない。
「椰子の実」の<孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ>の旅情は捨てがたいが、グレート・ジャーニーのミステリーも楽しみである。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

プロ野球きょうから後半戦、かみあう投打 広島悲願の〇〇へ! [スポーツ]

後半戦.png

セ・リーグは、我が広島カープが20年ぶりに首位で前半戦を折り返し、25年ぶりの優勝を目指した戦いに挑む。
本格的な夏を迎え、熱戦にもいっそう拍車がかかりそうだ。

広島は投打ががっちりとかみ合っている。
先発は両リーグトップの11勝をマークしている野村と、9勝のジョンソンが軸になる。
日米通算200勝にあと一勝の黒田が偉業を達成すれば、チームはさらなる勢いを生みそうだ。

2軍で調整していた福井や右肘痛の大瀬良も復帰間近で先発陣は手厚い。
登板過多が懸念される救援陣も新外国人デラバーを獲得し、抜かりはない。

打線は打率2割7分2厘、421得点、88本塁打がいずれも12球団トップと開幕から好調をキープ。
今年の勢いは崩れる兆候さえ見えない。
52勝のうち逆転勝ちが12球団最多の29勝と、逆境での勝負強さが光る。
1991年以来、25年ぶりの悲願に向け視界は良好だ。

今日の中国柳壇から引用 「夢のようカープが首位に居るセ界」

2位巨人から最下位ヤクルトまでは5ゲーム差と混戦で、巨人は菅野とマイコラスの両右腕がどれだけ白星を重ねられるか。
DeNAは投手陣の失速が気になる。
中日は抑えの田島につなぐ中継ぎの働きが浮上の鍵。
得点力不足が深刻な阪神はゴメスと鳥谷の奮起が必要で、ヤクルトはようやく先発が揃いそう。

とすれば今年こそ悲願達成か!!、まだ声を大にしない広島市民は秘めて期待を膨らます。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

トルコでクーデター、日本人が持つ作られたイメージと真逆 [世相雑感]

トルコ反乱.png

エキゾチックなリズムと大人っぽい意味深な歌詞。
庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」を今もたまに口ずさむ。
ヒットから38年、かの都市の知名度を飛躍的に高めたのは間違いない。

「おいでイスタンブール」。
歌の誘いは成長を追うトルコの観光戦略にも大いに貢献したはずだ。
わが身内も先頃、関西空港からの直行便で世界遺産の美しい街を巡った。
出会う人の親切さに感じ入り、身の危険は全くしなかったという。

さすがに今は観光どころではなかろう。
軍の一部の決起で市民の前に戦車。
街の上では戦闘機も飛ぶ。
未遂に終わったものの、立ち向かった人も含めて多くの犠牲が出た。
居合わせた日本人も胆を冷やしたことだろう。

ひょっとしたら4年後に五輪を開いていた都市。
イメージ悪化は免れまい。
夏休みの海外旅行ラッシュが近い。
南仏ニースのテロも考えると、世界中に安全な場所などあるのかとも思う。

「光る砂漠でロール」と歌い上げた名曲は後日談がある。
のち世界を旅した庄野さんは砂漠もなく、雪が舞うイスタンブールに驚いたそうだ。
イメージにとらわれず訪れる土地を深く知っておく。
身の安全ののために大切かもしれない。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

日本のジャガー海を渡る、サンフレッチェ広島浅野琢磨選手世界へ [スポーツ]

浅野琢磨.png

ローリング・ストーンズのミックジャガーとエリザベス女王の共通点といえば?
2人とも英サッカーの強豪クラブ、アーセナルの熱心なファンとして知られる。
ロンドンを本拠地に人気も高い。
世界最高峰リーグのトップに立つ。

だから驚いた。
サンフレッチェ広島のストライカー、浅野琢磨選手のアーセナル移籍が決まったときは。
プロ4年目。
ようやくレギュラーの座をつかもうとしている。
リオ五輪の代表に選ばれたが、国際経験は乏しい。

実績よりも将来性を買われたのだろう。
一番の魅力は圧倒的なスピードだ。
彼が走り出すと、スタンドが一気に沸く。
ゴールを襲う力強い動きから「ジャガー」の愛称で呼ばれる。

三重県生まれで、7人兄弟の三男。
懸命に働く両親を見て育った。
家族や支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを大切にする。
最後のファンサービスでは、集まった650人に2時間かけて笑顔で握手しながらサインを続けた。
僕にとって広島の町は特別な場所になった・・・。

得点を喜ぶ「ジャガーポーズ」も広島では見納めか。
きょうがラストプレー。
世界に挑む21歳を拍手で送ろう。
いずれ英国から届く、そのポーズを楽しみにして。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

ところ変われば猫も変わる、瀬戸内尾道のゆったりエピソードです [世相雑感]

尾道猫の細道.png

熱しやすくて冷めやすい・・・。
よく言われる広島県民の気質だ。
日本中を旅する動物写真家、岩谷光昭さんによれば猫にも地域による違いがあるという。

「いわゆるノラネコ風の、ヒトを疑った目をしていない」「可愛さをふりまいて実に気前がいい」。
尾道ならさしずめ、こうである。
そんな人懐っこい地元猫を交えた岩谷さんの写真展を、尾道市立美術館で鑑賞した。

坂道に立つ小さなパン屋の店先で、いすにちょこんと座る顔の大きなやつ。
瓦塀の上で警戒心なくくつろぐやつ。
軒下から甘えた顔つきで出てくる一枚は鳴き声も聞こえてきそう。
生活感あふれる町を舞台に、出会いの一瞬を切り取っている。

尾道の猫はなぜ、人懐っこく思えるのだろう。
展覧会を見て何となく分かった。
尾道では人の動きもゆっくりしていて、猫の余裕につながっているからだ。
苦手な車が入らない路地が多いのも、パラダイスなんだろう。

もともと猫の多い町だが、さらに注目度が高まっている。
ネット上に「猫目線」で散策できるキャットストリートビューが解説されたり、実際に町なかで探して歩くツアーが企画されたり。
土地柄が生んだ性格の良さも、きっと一役買っている。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

天皇陛下生前退位の意向を示される、実動できなければ退位 [世相雑感]

天皇陛下生前退位.png

昭和64年は7日間しかなかった。
その時に起きた誘拐事件を追いかける映画「64 ロクヨン」に懐かしいニュース映像が出てくる。
当時の官房長官だった小渕恵三氏が「平成」と書かれた額を掲げる。

その平成が、幕を閉じようとしているのだろうか。
天皇陛下が皇位を譲る「生前退位」の意向を示されているという。
駆け巡る報道に、驚きの声が広がる。

あの時小渕氏は、「平らかに成る」とは「国の内外にも天地にも、平和が達成される意味」と説明した。
しかしニューヨークの同時テロからイラク戦争を経て、外の憂いは深まる。
内にあっては、バブルがはじけ地下鉄サリン事件が世を震撼させた。

天地も揺らいだ。
阪神淡路大震災、東日本大震災をはじめ、災害は相次ぐ。
どの被災地でも常に、陛下と皇后さまの姿があった。
避難所の床に膝をつき「お体は大丈夫ですか」と。
国民と苦楽を共にする姿勢を貫いてきた。

82歳の身に年270回もの公務の負担はいかばかりか。
「年齢というものを感じることもおおくなりました」というお言葉も聞く。
超高齢化がいっそう加速していくこの国で、「平らかに成る」にはどうすれば・・・。
それを考えなければならない時代でもある。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

南シナ海問題に国際仲介裁判所が明確な判断、想定済み中国のヤンチャ劇場 [世相雑感]

 九段線.jpg

爆食、爆買いに通じるものがあるのだろうか。
あれもこれも我が物とする中国の姿勢である。
南シナ海のほぼ全域で主権を唱え、その範囲は牛の下のような形。
「赤い舌」がフィリピン、ベトナムなど周辺国の鼻先をなめる。

サンゴ礁を埋め立てて人工島に。
施設や滑走路を整えて、軍隊の配備も進める。
やりたい放題に対して国際裁判がついに判断を下した。
中国の主張に法的根拠はなどなし、と。

習近平指導部は即座に激しく反発した。
判決を「ただの紙くずにすぎない」「法律の衣をまとった政治的な茶番劇だ」と舌鋒するどくなじったことこそ芝居じみる。
対抗するように人工島で民間機の試験飛行までして見せた。

「法に基づく統治」を打ち出していた当の習氏だが、舌の根も乾かぬうちに国内では人権派の人たちを数多く連行し、今も20人以上を拘束したまま。
そして国際的な法治も無視するなら、羊頭狗肉も甚だしい。

中国の空気も同じか。
街頭取材で若い女性が「解決できなければ武力行使もやむを得ない」と答えたのは驚いた。
舌は禍の根ともいう。
世界のリーダーを名乗るつもりなら引っ込めた方がいい。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

世界は混沌、核廃絶への道筋は険し、71回目8月6日誓い新たに [世相雑感]

広島平和記念式典.png

夏の風が心地いい。
ふんわり鳥になったよう。
原爆ドームの横にお目見えした「おりづるタワー」を訪れ、高さ約50メートルの展望台から平和記念公園を一望した。
見慣れた広島の街がいつもと違って見える。

上から見たドームの姿に胸打たれた。
がれきの中でやっと立ち、鉄骨で支えられる様子もはっきりと分かる。
「この地でしか伝えられない哀しみ」。
タワーの壁面に示された言葉は重い。

広島を訪れたオバマ大統領もドームをじっと見つめた。
あの日、決意を固めたのか。
核兵器の「先制不使用」を検討していると米紙が伝えた。
相手国への反撃時を除いては使わない、と。

実現への視界は晴れているわけではなかろう。
大統領選を前に「強い米国」を求める世論も根強い。
今なお核ミサイルは常に臨戦態勢にある。
それでも「核兵器なき世界への道筋をつけたい」という大統領の熱意の表れだとすれば、喜ばしいのだが。

71回目の8月6日が迫る。
きのう平和記念式典の概要が発表された。
核保有国の英仏の参加は決まったが、米国は返事がない。
「先に使わない」の先の「永遠に使わない」決意を・・・。
物言わぬドームの叫びが廃絶を目指す風を巻き起こしてほしい。




スポンサードリンク



nice!(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

表現の人永六輔さん逝く、主張し行動し信念の人 [訃報]

永六輔.jpg

人生は、旅によく例えられる。
といっても、あなた任せのパック旅行を思い浮かべる向きは少なくないだろう。
テレビの長寿番組「遠くへ行きたい」で初期に道案内をした永六輔さんに名言がある。
「横町を曲がれば、もう旅は始まっている」

その人が永遠の旅に出てしまった。
「電波の届く先で見聞きし、スタジオに戻って話せ」。
師と仰ぐ民俗学者宮本常一の教えどうり、ちまたの声を拾ってラジオ番組で伝えた。
ロングセラー「大往生」も、その副産物だ。

横丁は曲がっても、信条は曲げない人だった。
職人から尺寸の物差しを取り上げた国を相手に、お縄も覚悟で尺貫法の復権運動を繰り広げた。
「遠くへ行きたい」の広告主だった国鉄の民営化に新聞の意見広告で異を唱え、番組を降ろされたことも。

昭和一桁生まれで、大の戦争嫌い。
俳優小沢昭一さんや落語家桂米朝さんとの句会が続いたのも、きな臭さに対する嗅覚が似ていたからという。
憲法のありがたみを知る人を見送るのは今、寂しいだけでは済まない。

東京の下町暮らしで、俳号も「6丁目」とした。
<遠まわりして生きてきて小春かな>。
早口の、あの江戸っ子がたどり着いた旅の境地とも読める。


◎ブログランキングに参加しています。
◎クリック応援よろしくお願いします!

にほんブログ村

日々の出来事 ブログランキングへ




スポンサードリンク



nice!(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。