老舗デパート屋上の再利用で活気復活、レストランにパブリックガーデン [世相雑感]
味気ないビル街の空にアドバルーンが現れた。
ここだよと手招きするように、色鮮やかな気球が四つ揺れている。
広島市の目抜きどうり、八丁堀に立つ老舗デパートの福屋で、屋上が再び解放された。
かつての遊園地が戻ってきたわけではない。
半分は、おしゃれなレストランへと姿を変えた。
年輩の客からは、大食堂があった頃の再現メニューというお子様ランチに注文が相次いでいた。
懐かしの味だったのだろう。
残り半分は「パブリックガーデン」と呼ぶ公園に。
一等地をオアシスに充てる心意気がうれしい。
その昔、八丁堀へのお出かけは子供には格別だった。
路面電車やバスで行くことで人目、つまり「公」を気にする。
言葉遣いも考えたものだ。
いま、マイカーで乗り付けられる量販店では、家庭の雰囲気がそのまま持ち込まれやすい。
起き抜け同然の身だしなみも珍しくない。
さほどに敷居が低いということなのかもしれないが・・・。
国土地理院が外国の旅人に分りやすくした地理記号に、デパートがあった。
手押しカートをかたどった絵柄は、ショッピングセンターと兼用。
どこが違うのかと言わんばかりである。
「らしさ」の復権に、屋上が一役買えるか。
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