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銃社会の行き着く悲劇、アメリカの病巣は深い [世相雑感]

銃社会.jpg

銃身が溶かされ女性の身体に化けている。
手に持つハンドバッグは何と弾倉だ。
年初に神戸で「大英博物館展」をのぞき、印象に残ったのがアフリカ・モザンビークのオブジェ。
銃器で作られた母、と題される。

16年に及ぶ内戦で700万丁の武器が残された国。
平和が訪れると、銃はミシンや農具と交換してもらえるようになり、芸術家はしるしとして母の像を残した。
銃が文字通り、歴史の断片と化すことを願ったのだろう。

ところが内戦でもないのに、推定3億丁の銃がはびこる大国がある。
ついには街中で警官と狙撃犯の銃撃戦が起きた。
警官による相次ぐ黒人射殺事件が引き金である。

その犠牲者の母親は「止められたら、どこでどんな時でも従って、従って、従いなさい」と言い聞かせていたという。
誰もが銃を持てる社会だから疑心暗鬼になる。
免許証を出そうとして撃たれた、なんてむごすぎる。

<希望は複雑な色をしている>と谷川俊太郎さんの詩にある。
<ブルースの青にまじる褐色の皮膚>もそう。
米国の黒人解放運動は非暴力を旨としてきた。
警官を葬るのではなく銃を葬る方に正義がある。
モザンビークの「物々交換」を全国民が知るといい。


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