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風化させるな、今日22年目の阪神淡路大震災 [世相雑感]

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戦後日本の安全神話を揺るがした光景といえよう。
22年前のきょう、神戸市内で横倒しになった阪神高速道路の惨状である。
震度7の地域に沿うように走る高架道が相次いで落ち、想像もしない甚大な被害に見舞われた。

被災した数々の構造物を切り出して残す保管庫があると聞き、特別公開に足を運んだ。
高度成長期に当たり前だった強度では耐えられず、ひび割れた橋脚やゆがんだ鋼材の姿が生々しい。

623日で復旧を果たした現場の体験も聞いた。
橋脚強化などできょうくんは生かしたというが、こんな言葉が心に残った。
「絶対に壊れない高速道路は造れない」。
技術を過信せず、次の災害に備えよとの重い心得だろう。

阪神高速では社員の半分以上が震災後に入ったという。
災害時のノウハウを確実に継承できるかどうか。
被災地の事情はどこも同じかもしれない。
兵庫県警は警察官から「語り部」を募り、若手に体験を語らせている。

きょう神戸市の追悼の集いで遺族代表となる男性がこう語っていた。
「阪神大震災は歴史の教科書に載るが、自分にとって歴史ではない」。
熊本に鳥取と変わらぬ地震が立て続けに起きる。
1・17の風化を可能な限り食い止めたい。




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