本当に失って怖いのは物より時間、時間泥棒は命も縮める [世相雑感]
ドイツの作家、ミヒャエル・エンデの小説「モモ」には、ゆったりとした豊かな時間を奪われ、あくせく働く大人たちが描かれる。
少女モモが盗まれた時間を取り戻すために大奮闘する物語だ。
今年の暦を繰りながら時間泥棒の話を思い出した。
2月の建国記念の日をはじめ、4月の昭和の日と9月の秋分の日、12月の天皇誕生日の計4回の祝日が土曜日と重なる。
週休2日なら年間4日も休みが減ってしまう。
損したような気持になる人もいるのではないか。
「まるで休日泥棒ではないか」「休みを返して」との嘆きが聞こえてきそうだが、残念ながら日曜日のように振替休日の定めがない。
かつては「ハッピーフライデー」も検討されたが立ち消えに。
今は時代も変わり、官民を挙げて「働き方改革」を叫ぶ声が高まっている。
できるだけ残業を減らし休日取得も増やすべきだと。
過労死につながるような長時間労働を是正する時だろう。
ぼやく話ばかりでもない。
暦の上で休みは減るかもしれないが、土曜日を含め3日以上の連休の数は例年並みだそうだ。
心のゆとりを失わないようリフレッシュできる休み方を身につけ、時間泥棒に負けないようにしたい。
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