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デング熱にジカ熱の発生阻止、熊本や被災地の衛生管理に注力 [世相雑感]

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没後100年の文豪、夏目漱石は俳句もたしなんだ。
優に2千を超す作品には、落語好きならではの軽妙な句が幾つも見える。
<叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉(かな)>
<独居(ひとりい)の帰ればむつと鳴く蚊哉>

親友で俳人の正岡子規にも「刺客蚊公之墓碑銘」という一文がある。
人の血を吸うのは殺正罪、耳障りな羽音は妄語罪などと並べ立て、<汝の一身は総てこれ罪なり>と。
大の大人をいらいらさせる蚊は、俳味を醸す格好の引き立て役かもしれない。

現実にはしかし、厄介払いの機運が増している。
東京都の職員が虫取り網を手に「蚊公」を追う。
感染症ウイルスの運び手とにらんでいるからだ。
おととし流行したデング熱に加え、ことしはジカ熱のまん延も気遣われる。

おなかの赤ちゃんはジカ熱で脳の発達が遅れかねないと、先日米国の研究所が突き止めた。
蚊の飛ぶころに身重の時期が重なりそうな女性には心配の種だろう。
被災地の熊本や大分も避難書暮らしが長引けばどうなるか。

漱石は熊本で英語教師として4年余りを過ごした。
小説「草枕」の舞台とされ、水が合ったのか、句作もはかどったという。
思い出の地を襲った災難に、泉下で歯ぎしりしているに違いない。


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