エコノミー症候群で死者、窮屈な車中泊に限界サイン [事件事故]
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飛行機に長く乗るときは、景色は見えなくても通路側がお薦めらしい。
窓側は隣を気にして、トイレに立つのもおっくうになってしまう。
水分を控えて窮屈な席で体を縮めていると、怖いのがエコノミークラス症候群。
その名前がメディアに登場したのは2000年と、そう昔ではない。
脚の静脈にできた血の塊で血管が詰まり、死にも至る病だ。
ゆったりしたビジネスクラスや列車でもおこるために「旅行者血栓症」とも呼ばれる。
だが災害の現場では、ピンとこない。
「車中泊症候群」とでも名付け、もっと注意を促したらどうだろう。
熊本や大分の地震はいまだ収まらない。
車の中で夜を明かす避難者たちが次々と発症している。
だだっ広い駐車場に車がひしめく映像からは、言い知れぬ不安が伝わってくる。
避難書ではプライバシーが保てない。
それにもまして、建物の中にいること自体が恐ろしいのだろう。
だが、ついに亡くなる人まで出た。
忍び寄る病からどう逃れるか。
これからも疲れとストレスはたまるばかりだろう。
避難書であっても、同じ症状が心配される。
それならこう言った方が正確なのかもしれない。
「被災地症候群」。
防げる不幸は防がなくては・・・。