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育て青パパイア、知恵と情熱で取り組む中山間地域 [世相雑感]

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青パパイア.jpg

井伏鱒二は植物にも詳しかった。
南方に徴用された際、目を止めたのがパパイア。
1年足らずでひさしまで届くほど成長し、熟したら木を切ってまた苗から仕立てる・・・。
随筆「パパイア」で旺盛な生育ぶりをつづった。

そんな文豪も、古里に近い山あいの町で、南国の植物が育つとは思っていなかったろう。
尾道市御調町で若者を中心に栽培に取り組む青パパイアだ。
昨年からハウスと露地で試行を重ねる。

その現場をのぞいてみた。
太い茎から伸びたヤツデのような葉の間に青い実が鈴なり。
大きなもので25㌢ほどあろうか。
寒さに強い品種とあって屋外の株でもこの冬を無事越せたと聞く。

人が減るとともの休耕田が増える。
中山間地域に共通する悩みだろう。
御調の出発点もそこだ。
よそにはないものを育てようと、熟す前の「野菜」に当たる青パパイアに注目した。
スーパーなどへの出荷に加えてドレッシングや酢の開発も進め、特産品になりつつあるのも頼もしい。

里山と熱帯植物。
ミスマッチの面白さからか評判はなかなかのもの。
地元の高校生も商品化の知恵を絞るなど、未来を担う世代も引き付ける。
井伏が目を見張ったように、新しい名物にすくすく育て。


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