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会合に出席を嫌う人は多い、スピーチは短く自慢話はカットが秘訣 [世相雑感]

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作家阿川弘之さんの海軍以来の友人に、会合のお膳立てが大好きな人がいた。
往復はがきに必ず「だんぜん出席・ざんねん欠席」と印刷してよこす。
思わず「出席」と返信してしまいそうだ。

そんなちゃめっ気はすたれない。
ある美術大学の失業謝恩会の案内状は「ご出席・ご欠席」の横書きの下に手を描く。
(左上)(右上)どちらか向きに人差し指を描いて返信してもらうが、右手だからどうやら、出席を指す(左上)に巧妙にいざなう。

となれば、素直に従うのもしゃくなのだろう。
人差し指から「光線」を発して、ご出席の文字を焼き尽くしたり、左手も書き添えてまじないのように(右上)と指したり。

美大生としての最後の腕の見せどころかもしれない。
多くの大学で卒業式を厳粛に、謝恩会を和やかに終えようとしている。
これからは人生の岐路に立って、迷うことがあるに違いない。

阿川さんの逸話は随筆集「断然欠席」で読めるが、「断然出席」の誤植ではない。
ご本人が会合で長話を聞かされるのが嫌いで「だんぜん欠席」と返信したい誘惑にかられることもあったから。
スピーチは短く、幸せは末永く・・・。
披露宴でよく聞くせりふを、巣立つ人に贈ろう。


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