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復興シンボルの思惑含み、常盤線の東京五輪全線開通を首相宣言 [世相雑感]

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常盤線全線開通.png

震災6年目に入り、止まった時間が動き出したのか。
あの日以来、福島県相馬市のJR常盤線の駅に取り残されていた列車が今日から撤去される。
風雨でさびつき、もう走れないらしい。

仙台と上野を海沿いに結ぶ鉄路は津波と原発事故で打撃を受けた。
無残に流された鉄路跡を現地で見て、ぞっとしたことがある。
なお2区間で不通だが先週、首相自ら全線開通を打ち出した。
東京五輪の春までにと。

新たに復旧する区間は、収束に程遠い原発から2㌔余り先も通る。
放射線の影響をどう考えるか、課題もあろうが鉄路再生は地元の悲願に違いない。
政権側も復興アピールの目玉にした節がある。
五輪開催国として海の向こうの目も意識したかどうか。

在外公館は既に過敏と見える。
エチオピアで国際協力機構(JICA)ボランティアが企画した震災と原発事故の展示が、大使館の横やりで中止されたという。
復興へのマイナスイメージだ、との言い分も伝えられる。

前へ進む安全なニッポン。
そう発信するため福島の厳しい現実にふたをするなら筋違いだ。
常盤線も4年後の車窓の風景はどうなっているだろう。
まさか外を見ぬようアナウンスすることはあるまい。


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