就活戦線に異常あり、変更に次ぐ変更は誰のため [世相雑感]
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気付かぬうちに、伸びたり縮んだりするもの、なーに?
昔から子供がよく知る、なぞなぞだろう。
そう、答えは影法師だ。
でも近頃の大学生なら別の回答が頭をよぎるかもしれない。
就活である。
まさに異例のルール変更が続く。
昨年は学業に専念してもらおうと、面接時期は8月に繰り延べられ長期戦となった。
今年は一転、2ヶ月の前倒しで「短期決戦」になるらしい。
3月1日本格スタートする。
<スケジュール変更ばかりは誰のため>。
学生の嘆きは川柳となってネット上にあふれる。
はやくはやくとせき立てられ、自分に合った企業を選ぶゆとりもないという。
このまま第一印象だけで志望先を決めていいのか、不安と緊張が影を落とす。
企業にはこれまで以上に誠意が求められよう。
「実力次第で昇給可能」。
そんな美辞麗句を並べて志望者を集めるのではなく、どんな仕事にどんな人材が欲しいのか、つまびらかに学生に示す姿勢が欠かせないはずだ。
子ども若者白書によると、引きこもりになった原因として「就活のつまずき」を挙げた人が2割に上る。
伸縮自在な就活日程のせいで、人生に影を引きずる若者をこれ以上増やしてはいけない。