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北海道新幹線開業まで1ヶ月、北の大地を正しく学ぶ [世相雑感]

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北海道の二風谷(にぶたに)を訪ねたことがある。
アイヌ民族の聖地と聞いて。
その昔、サケの豊穣をもたらした川にはダムができたが、森のたたずまいは残っている。
神様が熊の親子3頭の姿を変えたという伝説の岩に心ひかれた。

木が生い茂る・・・。
そんなアイヌ語を地名の由来とする通り、木や樹皮で作った民具が伝わる。
二風谷アイヌ文化博物館には暮らしの品が並び、熊の胆を挟んで干す独特の道具も見た。
大自然と生きる豊かな知恵を思う。

北の大地の工芸品に、江戸時代魅せられたのが備後国神辺の儒学者菅茶山だ。
アイヌも使う木彫りのたばこ入れや小刀などを人づてに集めて、大切に残した。
蝦夷地への敬意ゆえだろう。

現地の日本人も見習いたい。
政府が先週公開した全国意識調査の結果に驚いた。
アイヌ民族の多くが訴える差別や偏見について「ある」と答えたのは、わずか18%。
官房長官も「理解が不十分」と苦言を呈したほどだ。

北海道新幹線開業まで1か月を切った。
一番列車の切符は瞬時に売り切れ、経済と観光の動脈として期待は大きい。
その関心を少しでも振り向けてはどうだろう。
お目見えする新駅「木古内(きこない)」の名も、川ゆかりのアイヌ語が起源だそうだ。


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