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人もモノも路に沿って流れる、にぎわい創出に路作りを [世相雑感]

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東京駅前の丸の内を南北に貫く道は、「大名小路」と呼ばれる。
石高の大きい藩の屋敷が並んだ江戸時代の名残だ。
丸ビルになった岡山藩をはじめ、多くの藩邸が密集するさまは壮観だったろう。

現代は世界有数のビジネス街。
石高ならぬ売上高の大きな会社が並ぶさまは「大企業小路」といえよう。
一帯に本社を置く上場企業を合わせると約135兆円。
政府の一般会計を上回る。

一極集中を緩和しようと政府は本社の地方移転を促すが、ある調査では都内企業の9割が「ノー」。
地方が廃れては商いも成り立たないはずだが、取引先や官庁が近い便利さは手放せないのだろう。
国の意気込みは袋小路に入っているように見える。

都内で行われた企業立地を考える、広島県懇談会にヒントがあった。
登壇した東京のIT会社社長によれば、地方に拠点をつくればU・Iターンを望む優秀な人材を確保できるという。
人の力が移転の原動力になれば心強い。

動きは始まっている。
流通システム開発のビジコムは、山口県周防大島町の廃校にサテライトオフィスを設ける協定を結んだ。
暮らしやすさを生かし、地元からも都会からも人を集める・・・。
そんな発想が新たな「路」を開く。


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