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台湾、中国、それぞれの事情を呑み込み進化に向かえ [世相雑感]

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「夜、安心して眠れる国にしたい」と台湾の李登輝博士は願った。
これからは法で治めるのだ。
司馬遼太郎さんと「街道をゆく」の対談で信条を吐露し、程なく初の民選総統の座に就く。
20年前のことである。

かつては知識人の青年たちが、しばしば憲兵に寝込みを襲われたという。
戒厳令が常に敷かれていた。
博士はそれを廃し、大陸由来の「万年議員」を一掃する。
新聞が毎朝届くのも文明の証しだ、台湾はそうなっている・・・と司馬さんは評していた。

その総統の座に程なく、民進党の蔡英文主席が就く。
私たちは当然独立国だと考える「天然独」の若者世代も動いた。
台湾は台湾人のものである・・・。
先の対談で李博士が発言して20年になる。

だが今、台湾ならぬ香港で、市民は夜も眠れぬ事件が起きた。
中国の指導者に批判的な図書を扱う書店で、5人もの失踪者が出たのだ。
当局の関与が疑われると記者協会などがただしている。
一国二制度で言論の自由は保たれているはずではなかったか。

司馬さんまたいわく、国家には適正なサイズがあって、中国なら四川省ぐらいである。
なるほど「いくつもの中国」でいいではないか。
台湾の人たちが行動をもって示してくれよう。


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