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阪神淡路大震災から21年、鎮魂の思いをつなぐ若者たち [世相雑感]

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阪神淡路大震災21年目.jpg

合掌する心模様を詩人の高田敏子さんが書いている。
<右の手の悲しみを/左の手がささえ/左の手の決意を/右の手が受け止める>。
けさ神戸でも暗い中、じっと手を合わせた人がいよう。
あの阪神淡路大震災から21年。

昨年に比べれば、追悼行事は半減しているという。
遺族の高齢化や資金難に苦しむ団体が多く、20年の節目に取りやめたところもある。
震災を肌身で知らぬ世代が増え、風化が忍び寄る。

竹灯籠の明かりで「1・17」と公園に描く、おなじみの式典も途絶えかけたらしい。
思いをつないだのは若者たち。
出直しがてら、市民の関心も誘おうと文字を募って、「1・17」に「未来」と添える案に落ち着いた。

あの日付には、ほかのどんな言葉にも替えがたい重みがあるのだろう。
無念さも、怒りも、そして命のありがたさも。
次の世代に手渡そうとする思いは、「8・6」の日に誓いを胸に刻み直す広島の営みに似ている。

仏教で合掌の所作は、仏さまと一体となることを意味するという。
まぶたを閉じ、両の手を合わせ、震災で失われたあまたの命に思いをはせたい。
悲しみをささえ、あすへと記憶をつなぐ被災地の決意を受け止めるためにも。
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