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明るい兆しと暗い兆し、日本の舵取りを政権に託す [世相雑感]

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一億総活躍社会.jpg

その詩集は、同じフレーズを100回ほど繰り返す。
<求めない○○すると>。
後に100通りの言葉が続く。
それでも案外生きてゆけると知る。
楽な呼吸になるよ。
心が澄んでくる・・・。

40万部を超すベストセラー「求めない」の著者、加島祥造さんの訃報が届いた。
92歳だった。
東京育ちで英米文学の翻訳家でもあった詩人は70歳で家族と別れ、信州の山里にこもる。
一人暮らしするうちに、あのフレーズが湧きだしてきたという。

多くの読者はいったい何を求めたのか。
詩集が世に出た9年前、景気は暗いトンネルに迷い込もうとしていた。
何をつかめるのかが見えない中で、いっそ手を下ろす発想が新鮮に映ったのかもしれない。

今は、「トンネルの出口は近い」と威勢のよい声が国会で響く。
「1億総活躍社会」という言葉も躍る。
汗をかけば、もっと手に入ると。
なのに、なぜだろう。
あのフレーズが一層、時代にぴたっとしてきた気がして。

暗がりだけでなく、人口減少という下り坂まで現れてきた。
詩集に、こんな一節もある。
<求めない・・・すると もっと大切なものが見えてくる>。
思い切って百八十度、視点を変えれば、別の歩み方に気付くだろうか。

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