フランス同時多発テロを悼む、ネットで拡散ピース・フォー・パリ

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ピースマークと呼ばれる「↑記号」。
平和の象徴ハトの足跡を円で囲んだと思いきや違うそうだ。
核軍縮を意味する英語の頭文字の手旗信号を、図案化したという。
米反戦運動で広まるうち、通りのいい「足跡」説が流布したか。

そのハト印の新種が現れた。
足跡の部分をエッフェル塔に置き換えたデザイン。
ピース・フォー・パリ（パリに平和を）というメッセージが託される。
同時多発テロの犠牲者を悼み、ネットで世界へと羽ばたいている。



フランスは戦争状態。
そう受け止めた大統領は報復の空爆にすぐにゴーサインを出した。
もちろん大勢を殺傷した卑劣なテロは許せない。
だが標的にされるシリアの地でも罪のない市民が巻き添えになりかねない。

「ソフト・ターゲット」と耳慣れない言葉も流れ始めた。
実行犯が狙った競技場やホール、レストランのように警戒が手薄な場所だ。
自分もいつどこで・・・。
言いようのない恐怖が欧米を覆う。
次なる照準はどこなのか。

日本人も人ごとでない。
来年のサミットが心配だ。
先立つ外相会議は広島で開かれる。
どこもかしこも厳重警備だと思うと息苦しい。
憎しみなき世界へどう歩めるのだろう。
被爆地のハトに問いたくなる。

タグ：フランス同時多発テロ ピース・フォー・パリ