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北前船の置き土産イカ天、今も進化して尾道で人気!! [世相雑感]

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業界注目のヒット商品と聞いた。
瀬戸内レモン味の「イカ天」。
発売1年9か月で出荷が300万袋を超えた。
発売元の尾道市の食品会社は応じきれない注文に嬉しい悲鳴を上げている。

イカ天.jpg

広島や愛媛県特産のレモンを粉末にして、フライに振りかける。
強めの酸味のさっぱり感が、脂っこさを薄めるのだろう。
酒のつまみと縁遠い若い女性や子供たちにも受けているらしい。

スルメを原料に伸ばして揚げた珍味。
いかフライを手掛けるメーカーは全国でも10社余りあるという。
お好み焼きの具材として人気が高いためか、9社が広島県内に集中する。
しかも、うち5社が尾道に、なぜだろう。

答えは北前船にありそうだ。
江戸時代から明治にかけて、寄港地の尾道はにぎわう。
浜には、北から運ばれる海産物や肥料を扱う問屋が軒を連ねた。
昆布やしめかす、するめ・・・。
各地の海の幸を加工する商いも生まれる。
その流れをくむ品といえる。

北海道と大阪を結んだ北前船は異なる食文化の出会いを生んだ。
鉄道の登場で大動脈の役割を終えたものの、今も尾道では海産物を扱う会社が多く活躍する。

身近なヒット商品に「海の道が」残した痕跡が透けて見えるのは面白い。

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