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シリア難民の悲劇、水死した3歳児の映像公開に心痛 [世相雑感]

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難病を持って生まれ、たった4歳で人生を終えたわが子。その面影を慕い、詩人である父親が想いのたけを綴った、「早く家に帰りたい」。
優しくも切ない詩集を世に送った高階杞一さんは、その小さな体、その小さな命を精一杯いつくしんだ心といつまでも変わらない愛情が、言葉のひとつひとつ、行間や余白からも強く伝わってくる。

その高階さんがふと、わが子がおもちゃ代わりに遊んでいたSDプレーヤーを手にとって、なにげなくのぞくと中に心当たりのないベスト盤が。
スタートすると、流れ出たのはサイモンとガーファンクルの「早く家に帰りたい」。
幼心からのダイイングメッセージ「死の淵からこの暖かい家に早く帰りたい」という意味なのか。
ただの偶然とは片づけられない、わが子が託した伝言と受け止めるのが親心だろう。

難民の子供.jpg

いま3歳の男の子の映像や写真が、世界中の親心を締め付けている。
シリア難民のアイラン・クルディちゃん。
両親や兄と新天地を目指した小船が難破、トルコのリゾート地で浜辺にたった一人、打ちあげられた姿を日本をはじめ世界中のメディアが一斉に配信した。
だらりとした両足に、この時にと新調したばかりと見えるスニーカー。行先の苦難も知らず無心に喜ぶ姿が手に取るように見える、スニーカーに勇気をもらったに違いない。
まともに見れない沿岸警備隊の男性も、抱きかかえた小さなむくろから、目をそらすのが精一杯のようで何ともやりきれない。

シリア難民はもとより、今この時も世界中には、声を上げることもできない「淵」に置かれた子供たちはたくさんいる。
子供らしく遊び、安らげる「家」に帰れる日はいつ来るのか。

子供たちの声なき声、悲痛な叫びは世界の指導者に届いているのか、争いで幸福や繁栄は得られないことを、充分に長い歴史の中学習したのではないか。
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