若者よひるむなかれ、挑戦するたくましい勇気 [世相雑感]
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スイス・ローザンヌで開かれる国際バレエコンクールは、世界中の若手ダンサーの憧れの舞台。
このところ日本人の活躍が目覚ましいが、ことしは特に楽しみだった。
山口市の15歳、藤本結香さんがステージに立った。
自宅から離れた広島のバレエスタジオに通い、磨いた踊りが輝いた。
日本人の入賞は男子2人にとどまったが、国際電話の向こうの声は弾んでいた。
「最終選考に残れてうれしい」。
世界水準の健闘に拍手を送りたい。
実はコンクール直前に足を痛め、練習できない時期があったそうだ。
「踊りたかった。自分がどれだけバレエが好きか分かりました」。
踊る楽しさが真っすぐ伝わる演技が、高く評価されたらしい。
モナコ留学も決まり、プロの夢に向かってまた一歩。
夢を持つ若者が減っているという。
内閣府の調査では「うまくいくか分からないことにも意欲的に取り組む」という日本の若者は5割。
欧米諸国の8割と比べると寂しい。
好きなことを後押しする環境が不十分なのか。
藤本さんが帰ってきたら、一緒に練習するバレリーナの卵たちや学校の同級生とどんな話をするのだろう。
まぶしい背中がきっと、また別の新たな夢を育てる力になる。
タグ:藤本結香 国際バレエコンクール