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大疑獄事件に発展か、豊洲市場の地下は空洞すっからかん [世相雑感]

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豊洲市場.jpg

豊臣秀吉は能をこよなく愛した。
見るだけに飽き足らず、自らの出世を描いた演目を作らせて舞うほど。
その太閤ゆかりとされる能舞台は没後、伏見城から備後に移され、今は福山市鞆町の沼名前(ぬなくま)神社の境内に立つ。

もともと合戦場などへの持ち運びも想定した組み立て式だった。
移設に当たっては、床下の細工も抜かりない。
演者が踏み鳴らす音を響かせるために、大ぶりな甕(かめ)を7基ほど潜り込ませた。
昔ながらの音響装置である。

こちらの床下は本来あるべきものがない。
東京都が築地から移転させる豊洲市場だ。
土壌汚染対策で切り札の「盛り土」が、肝心な場所にないことが発覚した。
青果や鮮魚を扱う棟の下には不可解な空間がぽっかりと。

建物全体の下に盛り土を求めた専門家会議の提言を無視し、議会でものらりくらりと答弁を重ねた。
気取られぬよう都の幹部連中は能面でもかぶっていたか。
「日本の台所」の不協和音が広がれば、食の屋台骨も揺らぐ。

能の筋書きなら「序破急」と三つの展開を踏む。
序盤は笛と足踏みを含んだ舞から。
次第に熱を高めて革新へと近づく。
混迷する都政の舞台に躍り出た新知事は、どこまで謎を掘り下げられるだろう。


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