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「里海」が育てる人と自然の未来、豊かな瀬戸内の海は甦る [世相雑感]

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「この海を守っていくのはおれたちの使命」。
力強い一言に客席でうなずいた。
きのうまで備前市の漁港、日生(ひなせ)で開かれた全国アマモサミットの一コマである。
未来を担う地元の中学生たちの劇に拍手が鳴りやまなかった。

生き物を育てる海のゆりかご、アマモが激減した日生の海で再生活動が始まって30年余り。
劇はその輪を広げる漁師たちを演じた。
種をまいて育てた藻場が台風で全滅しても「ここで諦めたら何にもならない」と粘って。

試行錯誤の末、アマモ場面積は往時の半分近く戻った。
全国のお手本である人の輪に生徒たちがいるのは心強い。
流れ藻を回収し種を採ってまた海へ。
学校を挙げた営みに加え、ベテラン漁師の聞き取りも重ねる。

「里海」という言葉が、瀬戸内産品の価値を高めるブランドとして語られ始めた。
若い力を誇る日生から、新たな風が吹きそうだ。
アマモを肥料にした野菜と地場の魚を盛り合わせる食のアイデアは女子高校生発案とか。

老いも若きも一つになったサミットではアマモの効用を巡る発表も相次いだ。
二酸化炭素を吸収して固める。
赤潮を防ぐ・・・。
人も潤い、海も豊かになる未来への好循環の輪はどこまで広がるだろう。


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