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国際社会に矛盾する日本政府の良識、本音と建て前の使い分け [世相雑感]

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敵とおぼしき気配が近ずくやいなや、バタバタと浜辺をはい回り、片方の翼を持ち上げて「ギーギー」わめき鳴く。
怪我でもしてるのかと心配して近づくと、おもむろに元気よく飛び去った。
南太平洋ニューカレドニアに旅した際、不思議な光景に出くわしたことがある。
千鳥の一種で、鳥類の中では珍しい「演技する鳥」らしい。

実は外敵の注意を引いて巣から遠ざけ、卵を守る高度のテクニックだという。
周囲をけむにまくのは鳥類に限らないだろう。
人間界の国際政治の舞台においても、そんなあからさまな生態が見えてくる。

国際社会で事あるごとに「核廃絶の先頭に立つ」と日本政府はアピールし続けてきはずだ。
ところが、核兵器の使用禁止などを求める国連総会の決議案に出くわすと【棄権】に回った。
戦後70年に渡り、唯一の戦争被爆国を名乗り反対してきたのではないか?耳を疑う。

米国の「核の傘」に依存する以上、性急な廃絶の要求は困る・・・。
それが日本政府の本音なのか。
これではまるで「日本は核保有国の代弁者では」ないか!
そんな姿勢でこれから被爆地や非保有国の非難に、いったいどう反論できるのか。

被爆国でありながら核兵器を絶対否定しない。
それは国際社会には極めて分かりにくく映るだろう。
「梅にウグイス、波に千鳥」。
良い取り合わせをことわざで伝えてきたように、被爆国のわが国には「核兵器反対」。
核廃絶への揺るぎない姿勢と行動こそが、最もふさわしい国なのではないか。
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