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甦れ東芝!!かつて時代を動かした開発魂で!! [世相雑感]

 東芝の危機.png

一説によると、かつて日本企業では契約書の作成コストが欧米の3倍かかったという。
アルファベット26文字に対し、漢字は数えきれないほど。
数少ない和文タイピストに頼るしかなかった。

高度成長期はその前に連日の順番待ち。
誤字は打ち直しで、大変な手間を取っていた。
その光景を変えたのが1978年、東芝が最初に発表した日本語ワープロだろう。
キーボードをたたけばだれでも簡単に。
ものづくり企業の輝きを見せたといえる。

ワープロに次いでノートパソコンも世に送り出した東芝の青梅事業所が不動産会社に売却され、この春閉鎖する。
不正会計などで会社自体が存亡の危機にあり、ほかにも虎の子の半導体事業まで分社化することに。

分かれ道は2006年の米原発メーカーの買収だったのだろう。
その5年後に福島で手掛けた原発で事故が起き、業績が低迷する。
原発事業の巨額損失が屋台骨を揺るがした。
契約のみ通しが甘かったのは、明らかだ。

眼光紙背に徹す・・・。
格言は物事の裏を見抜く力を解く。
福島で廃炉作業を担う東芝は燃料デブリ発見の重責を負うロボットも動かす。
単なるビジネスではない。
時代を動かした企業の意地と輝きを今こそ。




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タグ:東芝の危機
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ナショナリズムかグローバリズムか、世界構造の骨格が揺れる [世相雑感]

ナショナリズム台頭.jpg

直木賞作家の西加奈子さんの最新作「i」は、シリア生まれの少女アイが主人公。
彼女は世界で起きた大災害やテロによる死者の数をノートに書き留めずにはいられない。

米国人の父と日本人の母の養子で、日本で暮らす。
しかしアイは「どうして自分だったのだろう」と恵まれた境遇への罪悪感を振り払えない。
養子になれなかった祖国の子供たちにも、遠い国での悲劇にも思いをはせる。
痛々しいまでの想像力で。

物語には実際のニュースが登場する。
9.11テロや福島の原発事故。
世の厳しさに揺れるアイは、今の米国の現実にも当惑するに違いない。
トランプ米大統領が空港まで築いた「国境の壁」に、内外の混乱は広がるばかりだ。

全ての難民と、シリアなどイスラム圏7か国市民の入国禁止は、どう考えても人権侵害だろう。
自由と平等をうたってきた「移民の大国」はどこに。
デモは厳しさを増し、提訴も相次ぐ。
新リーダーの顔色をうかがっていた米企業も反発し始めた。

小説の題名には、困難な世に向き合う「I(私)」の意味もにじむ。
私たちの国の政府も抗議すべきだ。
他者への想像力を欠く米国ファーストは、民主主義を壊してしまうと。




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本当に失って怖いのは物より時間、時間泥棒は命も縮める [世相雑感]

時間泥棒.png

ドイツの作家、ミヒャエル・エンデの小説「モモ」には、ゆったりとした豊かな時間を奪われ、あくせく働く大人たちが描かれる。
少女モモが盗まれた時間を取り戻すために大奮闘する物語だ。
今年の暦を繰りながら時間泥棒の話を思い出した。

2月の建国記念の日をはじめ、4月の昭和の日と9月の秋分の日、12月の天皇誕生日の計4回の祝日が土曜日と重なる。
週休2日なら年間4日も休みが減ってしまう。
損したような気持になる人もいるのではないか。

「まるで休日泥棒ではないか」「休みを返して」との嘆きが聞こえてきそうだが、残念ながら日曜日のように振替休日の定めがない。
かつては「ハッピーフライデー」も検討されたが立ち消えに。

今は時代も変わり、官民を挙げて「働き方改革」を叫ぶ声が高まっている。
できるだけ残業を減らし休日取得も増やすべきだと。
過労死につながるような長時間労働を是正する時だろう。

ぼやく話ばかりでもない。
暦の上で休みは減るかもしれないが、土曜日を含め3日以上の連休の数は例年並みだそうだ。
心のゆとりを失わないようリフレッシュできる休み方を身につけ、時間泥棒に負けないようにしたい。




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タグ:時間泥棒
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消えた言葉浮かんだ言葉、30年の月日は時代を変える [世相雑感]

現代学生百人一首.png

今や新聞で「介護」の2文字を見掛けない日はない。
さて、それが当たり前になったのはいつか。
こんな五行歌を詠んだ人がいる。
ふと調べた/三十年前の/国語辞典に/介護の記載がない事実に/愕然とする(梶本千恵美)

30年という時の波間に消えた言葉があれば、浮かんだものもあるだろう。
公募で毎年100首を選んでいる東洋大の現代学生百人一首が30回目を数えた。
その作品にも時流は映っている。

第一回の入選歌には見当たらなかった超高齢化の影が今は差す。
<見回して祖父、父、母と名を呼ぶが祖母は私を思い出せない>。
広島市医師会看護専門学校から入選した3首の中にもある。
<しゃべれない患者の顔を凝視する少しだけでもわかりたいから>

30年前は、慕う相手の家にかけられず電話ボックスで座り込む少女の歌があった。
今は本人直通のスマホ時代。
<SNSリアルとキャラを使い分け本当の自分はどこにいるのか>。
手軽につながるがゆえの悩みものぞく。

小学生以上の若者が参加し、応募総数は年間5万首を下らないという。
いにしえより脈打ち続ける短歌の伝統が頼もしい。
学生版万葉集を編む日も、そう遠くないのかもしれない。




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54年ぶり街にスポット、輝け聖地呉よ高校球児よ! [世相雑感]

聖地巡礼.jpg

「聖地巡礼」ブームらしい。
歌や映画の題材となった地をファンが訪ね歩く。
戦時中の暮らしを描いて大ヒット中のアニメ映画「この世界の片隅に」の舞台、呉市でもロケ地マップを手に散策する人の姿を見掛ける。

高校球児の「聖地」に今度は呉から足を運ぶ。
あこがれの甲子園である。
きのう呉高のセンバツ初出場が決まった。
市内からは実に54年ぶりだ。
創部10年の朗報に喜びもひとしおだろう。

飛び抜けた選手はおらず全員が「主人公」。
地道な練習と泥まみれの全力プレーで強豪校に挑んできた。
授業中に居眠りをすれば反省文。
負けた試合後は納得いくまで素振りを重ねる。
ひたむきな姿は応援したくなる。

この半生記、実績は片隅に追いやられた感もあるが、呉には「野球市」と呼ばれた時代があった。
体力強化を目的にした海軍工廠チームが全国に名をはせ、戦後も「ミスタータイガース」藤村富美男氏ら逸材を出した。
そう思えば長い雌伏だった。

映画の観客動員は100万人を突破した。
もはや社会現象といえるだろう。
呉の街に親しみを感じ、甲子園でもアニメと同じくエールを送ってくれる人がいるかもしれない。
最高のドラマを見せてほしい。




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クールジャパンマーケティング、見られ理解されて魅力は伝わる [世相雑感]

クールジャパン.png

和太鼓や三味線の演奏から、コスプレ衣装の歌にダンス、アニメ映像まで。
日本の今昔の魅力を詰め込んだような劇を見た。
「SAKURA」。
普段は歌舞伎座などを手掛ける東京・明治座で上演中のナイトショーである。

明治時代に創業した老舗が、なぜそこまで。
訪日客を増やすインバウンド戦略の一環という。
ジャパンには夜に楽しめる場が少ないとの声を受け、公演も夜のみだ。
来ていた外国人たちには「クール(洗練された文化)」に映っただろう。

さらに目を引いたのは、ハイテク技術だ。
スマホが幾つもの言語で歌詞を翻訳してくれる。
劇の内容や土産物を説明する館内のロボットは東広島市で製造されたと聞いた。
伝統芸能と技術の融合は確かに受けたそうだ。

こうした外国人向けの文化行事は各地で相次いできかくされている。
既存の美術館なども外国語の案内に力を入れる。
東京五輪を控え、日本文化の魅力を知ってもらうチャンスでもあろう。

中国は今日から旧正月の春節の大型連休を迎える。
ことしもあちこちで多くの訪日客を見掛けるに違いない。
地方にもっと足を延ばしてほしい。
手の込んだ仕掛けは無くても、文化や自然を満喫できるありのままの舞台は整っている。




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厳寒に耐えてきりりと香る寒梅のごとき、藤沢文学の極致なり [世相雑感]

藤沢周平.png

大寒が過ぎ、広島市の縮景園では、梅のつぼみがほころび始めている。
各地に大雪をもたらした冬将軍のせいか、少し寒さで固くなったよう。
それでもかすかに漂う香りに、春の足音を感じる。

今日は没して20年になる作家、藤沢周平さんの命日。
「寒梅忌」と呼ばれる。
厳寒に耐えながら、きりりと咲く冬の梅を、藤沢さんの人柄や作風に重ねている。
故郷の山形県鶴岡市では毎年、追悼の催しが開かれる。

江戸の世に生きる市井の人々や下級武士の哀歓を丹念に描き、「蝉しぐれ」「三屋清左衛門残日録」などの名作を数多く残した。
信長や秀吉などの戦国時代の英雄物語に比べればいかにも地味である。
それこそ寒梅のような味わいだろう。

藤沢作品には、じわじわと染み込んでくるような温かみがある。
若いころには困窮し、結核で病床にも長く伏した。
自ら辛苦を重ねたことから、人間の心の内を見て取る慈しみのまなざしが育まれたのではないだろうか。

ことしは生誕90年にも当たる。
出版社によるフェアをはじめ、映画やテレビでも作品の映像化の動きが相次ぐ。
これまで知らなかった「寒梅の人」の世界に接したなら、春の訪れが香ってくるかもしれない。




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激闘!天皇杯第22回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 [世相雑感]

全国男子駅伝.png

桜肉ともいう馬肉を食べる地域に青森や福島、長野がある。
九州の熊本もそう。
「栄養があり、昔からきつい仕事の後に食べたんです」。
県人会の人に聞き、馬肉うどんをすすった。
甘く煮た肉がおいしい。
脚力も育むのだろう。

きのう、スタート・ゴールの平和記念公園周辺には、全国の郷土料理や産品も集まった。
ウエルカニー・・・。
女子学生たちのユニークな売り声に引かれ、鳥取のテントでは名物かに汁をいただく。

熊本と鳥取は昨年、大地震に見舞われた。
ご当地の味に舌鼓を打って身が温まったこともあり、両県のランナーに注目した。
震災からの復興を願いつつ。
沿道の人々も同じ思いらしく、声援をひときわ響かせていた。

大会を盛り上げたのは料理だけではない。
混雑の中、長崎くんちの蛇踊りとすれ違った。
秋田のなまはげが現れ、子供を驚かす。

りりしい福島・白虎隊の姿もあった。
お国言葉が飛び交い、まるで全国博覧会にょう。

レースは馬肉パワーもあってか、長野が優勝した。
沿道のにぎわいも原動力になったのだろう。
名物を通して、47都道府県が励ましあった。
いわば、心の「たすき」もつなぐ駅伝大会。
大切にしたい。




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あやかりは小浜から宇佐へ、米国の政権交代吉凶いずれに向かうのか [世相雑感]

大統領宣誓.jpg

大分県宇佐市を訪れ、自慢のご当地グルメを味わったことがある。
鶏の唐揚げだ。
専門店発祥の地で、店ごとに秘伝のタレがあるらしい。
香ばしい熱々を楽しめたが、一品で頼むと山のように出てきて少し胃が重くなった。

この地がきのう脚光を浴びたのはローマ字なら「USA」のためだ。
新大統領誕生を祝う一日駅名「宇佐アメリカン駅」にトランプタワーと称するダンボールのオブジェ・・・。
本人のフライドチキン好きにあやかったとか。

オバマブームに乗った福井県小浜市と違い、役所に苦情もあったと聞く。
ここは遊び心と受け止めたい。
晴れの日にデモが暴徒化し、トランプ氏も普通の神経なら胃が痛いはずだ。
思わぬエールを歓迎するのかどうか。

就任演説では名指しこそ避けてが、東洋の島国を何かとやり玉に挙げてきた。
タワーを建てた不動産王の時代はジャパンマネーにも世話になったというのに。
対日政策の行方はどうなる。

宇佐は米空襲の歴史もある。
どんな政策でも、友好を深めるに越したことはない。
仮にこの地に来たとして、市民を挙げて唐揚げでもてなしたい大統領に、願わくは変身してほしいものだ。
からしをたっぷり利かせるのではなく。




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官僚天下り天国日本は今も健在、しかも教育の文科省で [世相雑感]

文科省天下り.png

文部省の時代には「マルブン一家」と呼んだそうだ。
職員が結束し、家族的な雰囲気が強かったからだ。
その気風は省庁再編後も変わらないと、文部科学省の元官僚で広島県教育長も務めた寺脇研さんが著書で明かしている。

半面、なれあいにつながりかねない、とも。
今の事態は悪い方の一面が出たと言わざるを得ない。
幹部職員の「天下り」を組織ぐるみであっせんしたことが明るみに出て大騒動になった。

大学などえの組織的な天下りは計40件近くに上ったらしい。
数々のルール破りにはあきれる。
しかも、政府の委員会の調査にうその話をでっち上げたり、隠ぺい工作をしたり。
学校教育の元締めの自覚があるとは思えない。

自らもあっせんに手を染めた事務次官の辞任で、「幕引き」というわけにはいかない。
公務員天国への批判から天下りを戒めたはずが、官民のなれ合いが繰り返された。
国民の監視の目が緩んだと思ったのか、最初から改めるつもりがなかったのか。

民放のドラマ「就活家族」が話題だ。
一家を挙げて職を探すシビアなストーリー。
民間の苦労をどう考えているのだろう。
身内の利益ばかり大切にする「〇〇一家」は、ほかの役所には本当にいないのか。




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