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官僚天下り天国日本は今も健在、しかも教育の文科省で [世相雑感]

文科省天下り.png

文部省の時代には「マルブン一家」と呼んだそうだ。
職員が結束し、家族的な雰囲気が強かったからだ。
その気風は省庁再編後も変わらないと、文部科学省の元官僚で広島県教育長も務めた寺脇研さんが著書で明かしている。

半面、なれあいにつながりかねない、とも。
今の事態は悪い方の一面が出たと言わざるを得ない。
幹部職員の「天下り」を組織ぐるみであっせんしたことが明るみに出て大騒動になった。

大学などえの組織的な天下りは計40件近くに上ったらしい。
数々のルール破りにはあきれる。
しかも、政府の委員会の調査にうその話をでっち上げたり、隠ぺい工作をしたり。
学校教育の元締めの自覚があるとは思えない。

自らもあっせんに手を染めた事務次官の辞任で、「幕引き」というわけにはいかない。
公務員天国への批判から天下りを戒めたはずが、官民のなれ合いが繰り返された。
国民の監視の目が緩んだと思ったのか、最初から改めるつもりがなかったのか。

民放のドラマ「就活家族」が話題だ。
一家を挙げて職を探すシビアなストーリー。
民間の苦労をどう考えているのだろう。
身内の利益ばかり大切にする「〇〇一家」は、ほかの役所には本当にいないのか。




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ハーフマラソン発祥の地、萩には語り継がれる美談があった [スポーツ]

萩城下町マラソン.png

先頃、萩城下町マラソンを走った。
程よく田舎の風情が残り、日本海を望む美しい海岸、川、鉄道と、通り過ぎる景色が心地よい。
もちろん城跡や幕末の歴史を映すたたずまいも。
萩には当時の道筋の9割が残るとされている。

景観が守られた理由は幾つもある。
周辺の要望で中心部を迂回した鉄道。
旧士族のため武家屋敷跡などで夏ミカンが栽培され、土塁や石垣が残った。
デルタの町ゆえ水害対策の遊水地も多く、そこに明治以降、公共施設が建てられたのも一つだ。

町の成り立ちに身を委ねながら、初めて挑んだハーフマラソン。
住民から聞いた「香川津二孝子(かがわづにこうし)」の逸話にも思いをはせた。
200年前の江戸時代、この地で暮らした兄弟である。

母の病気快癒を祈り、7日7晩断食をする。
往復7㌔を毎日走り、現在は円政寺の境内にある金毘羅社に参ったという。
だが最後の日に風雪に力尽きる。
そんな孝行が語り継がれてきた。

大正時代の「百年祭」では、今でいうハーフマラソンが萩で初めて開かれたそうだ。
今回も二孝子の地に旗がはためき、声援を送る子供たちのおかげで力尽きることなく完走した。
歴史の町ならではの追い風に乗ったかのように。




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混迷する世界情勢、英国がEU完全離脱方針を表明 [世相雑感]

 英国首相EU離脱表明.png

英国の国民食といえばフィッシュアンドチップス。
白身魚とジャガイモのフライである。
現地のパブで注文した際、食べ方に驚いた。
「モルトビネガー」という茶色の酢をたっぷりかけるのが英国流らしい。
恐る恐る試すと後味すっきり、案外いけた。

実は材料のタラは大半が輸入品らしい。
近くに北海の漁場があるが、資源保護のEUルールで規制されてるためだ。
自国の海なのに魚も自由に捕れない・・・。
国民の「EU嫌い」の理由はこんなところにもあるのかも。

英首相がEUから完全離脱する方針を表明した。
当初はもっと穏当な「ソフト離脱」を目指したが急転換した。
漁にとどまらぬEUへの不満と、権限を取り戻せという民意があるのだろう。

巨大市場の網から抜ける英国はどこに行くのか。
EU域内ではゼロの関税が跳ね上がるかもしれない。
英国に拠点を置く企業も困ろう。
一国主義の先にある荒波を心配して国民投票を再び、という声がネットで広がる。

「嵐の後には静けさが訪れる」。
昔から知られる英国の格言である。
今回の「嵐」が収まる気配は、まだ見えない。
世界中が口元をゆがめるほど酸っぱい後味だけは、何とか避けてもらいたい。




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タグ:英国EU離脱
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<YOUは何しに日本へ?>訪日目的が想定を超えてユニーク [世相雑感]

YOUは何しに日本へ.png

テレビで見たことのある腕章を成田空港で目撃した。
<YOUは何しに日本へ?>。
到着した外国人に密着取材する番組だ。
訪日目的はユニークで、岩手のわんこそばに挑むドイツ人や広島県廿日市市のけん玉大会に参じた米国人も。

一口に「クールジャパン」と呼ぶが、私たちが想像も付かない楽しみ方があるのだろう。
広島の平和記念公園でいつも見かける「YOUたち」にもこの後、何しにどこへと聞きたくなる。

昨年の訪日客は2400万人を超え、落とすお金も3兆7千億円に上ったと観光庁が発表した。
ただ「爆買い」の衰えで伸びは鈍化している。
都会での消費から地方、特に農山村の旅情にも関心が移りつつあるようだ。

欧米の観光客から「秘境」と称賛されるスポットが、足元の西中国山地にある。
今年で開峡100年を迎える国特別名勝の三段峡である。
雪が解けたら滝のほとりで昼食を楽しみ、森林浴を満喫する姿が浮かぶ。

買い物疲れの中国のみなさんもぜひどうぞ。
向こうのネット検索のデータによれば日本で体験したいベスト5に「桜」「農村」「温泉」などが入ったそうだ。
<YOUは何しに田舎へ?>。
そう尋ねる日が近いかもしれない。




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風化させるな、今日22年目の阪神淡路大震災 [世相雑感]

117大震災.png

戦後日本の安全神話を揺るがした光景といえよう。
22年前のきょう、神戸市内で横倒しになった阪神高速道路の惨状である。
震度7の地域に沿うように走る高架道が相次いで落ち、想像もしない甚大な被害に見舞われた。

被災した数々の構造物を切り出して残す保管庫があると聞き、特別公開に足を運んだ。
高度成長期に当たり前だった強度では耐えられず、ひび割れた橋脚やゆがんだ鋼材の姿が生々しい。

623日で復旧を果たした現場の体験も聞いた。
橋脚強化などできょうくんは生かしたというが、こんな言葉が心に残った。
「絶対に壊れない高速道路は造れない」。
技術を過信せず、次の災害に備えよとの重い心得だろう。

阪神高速では社員の半分以上が震災後に入ったという。
災害時のノウハウを確実に継承できるかどうか。
被災地の事情はどこも同じかもしれない。
兵庫県警は警察官から「語り部」を募り、若手に体験を語らせている。

きょう神戸市の追悼の集いで遺族代表となる男性がこう語っていた。
「阪神大震災は歴史の教科書に載るが、自分にとって歴史ではない」。
熊本に鳥取と変わらぬ地震が立て続けに起きる。
1・17の風化を可能な限り食い止めたい。




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