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カープ優勝の陰で逝った、元ミスターカープ追憶の涙 [訃報]

山本一義.jpg

10月なのに蒸し熱い。
広島の街にこもった熱も一因か。
カープ優勝を祝う特売は続き、花電車が走る。
熱気に水を差さぬようにと、往年の主砲山本一義さんが世を去ったことは伏せられていたという。
訃報にふと秋風を感じた。

低迷期の球団を支え、あの41年前の初優勝へと引っ張った。
当時、選手や監督らが歌い継いだ数え歌のレコードでは名調子で自らの歩みを披露している。
「とことんバットで生きてきた/カズさんホンマのいぶし銀」。

地元出身の強打者として鳴り物入りでプロ入りするも、すぐ壁にぶち当たった。
その時に長嶋、王ら天才の隠れた努力を知る。
バットを振り続けながら理想の打撃フォームを追い求めていく。
「学者肌」の選手はやがて、ミスターカープと呼ばれる。

美しい完成型のスイング。
初の日本シリーズで放った現役最後の本塁打はファンの語り草となる。
その野球哲学で、他球団からもコーチや監督に請われた。
古巣では山崎隆造さんらを鍛え、新井貴浩選手にも助言した。

教え子の活躍を病床で見守り、25年ぶりの優勝に目を潤ませたそうだ。
カズさんのために・・・。
日本一を目指して選手もファンも熱くなる理由が、また一つできた。




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