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人間は食物連鎖の頂点で、命を頂き生きることに感謝を [世相雑感]

食物連鎖.png

マツタケが店頭に並んでいる。
少し安値の輸入物もあって、手を伸ばしかけたが、引っ込めた。
とはいえこの国に暮らすものとしては、旬の味が恋しくもある。
品薄との報も聞くが、手の届く秋はサンマあらりか。

2万円ももの昔、ご先祖様は旬をよく心得ていた。
沖縄県の洞窟から食料としたシカなどの動物に交じり、魚の骨が発掘された。
モクズガニの爪も1万点。
大きさからみて、みそや身が詰まる秋に舌鼓を打ったようだ。

注目の遺跡が見つかった。
世界最古と見られる釣り針。
巻貝を割って三日月型にし、加工してある。
叮嚀に石で磨き、工夫やこだわりがうかがえる。
たくさん釣果のあがる、お気に入りの道具だったのかもしれない。

オオウナギや刺身のうまい魚イラブチャーの骨も出た。
毒を持つアオブダイという種類もいるが、上手にさばいたのだろう。
資源の乏しい島で得た貴重な食料なのだから。
岩陰の食卓で待つ家族も喜んだに違いない。

長い時がたった。
豊かだった海から今、魚が減っている。
旧石器時代の太公望の、子孫による乱獲が一因である。
乱開発や汚染も進んでいる。
遠い日、青い海に糸を垂れていた、日焼けした背は何と言うだろう。




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