子育支援対策の切り札に、マンパワーネウボラで切れ目なく [世相雑感]
豊かな谷で仲良く暮らすムーミン一家。
おなじみのアニメの物語は日本人が北欧に抱くイメージとも重なろう。
福祉と教育の充実である。
ただ、それも負担の重さゆえで、簡単にはまねできないとも思われてきた。
ムーミンの古里フィンランド発の子育て支援策に最近、日本から熱い視線が注がれる。
「ネウボラ」である。
向こうの言葉で「アドバイスの場」の意味という。
福山の新市長も、所信表明で地元版の実現を打ち上げた。
首都ヘルシンキ近くの施設を訪ねた福山市立大の正保正恵教授によると、子育て全般をサポートする拠点だそうだ。
地域ごとにあって専門員が妊娠時から個別に対話を重ねる。
悩めるママやパパには心強い存在なのだろう。
少子化に悩む日本でも支援メニューはそれなりに充実してきたが、やはり難点は縦割りか。
かの国のように窓口がワンストップ化されるだけでも不安解消の一歩になりそうだ。
しかも税金をそれほど投じなくてもいい。
あちこちの自治体が「ネウボラ」に名乗りを上げている。
大切なのは看板より中身だろう。
切れ目なく関われば、虐待や貧困と向き合う端緒にもなり得る。
ムーミン谷のイメージにどこまで近づけるか。
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