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9・11から15年、中東は混迷を深めテロの恐怖は世界に拡大 [世相雑感]

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白くほこり舞うがれきを背景に、3人の消防士が星条旗を掲げる。
「9・11」現場の写真を基にした米国の切手の図柄である。
現地に住む友人からのエアメールに貼ってあったことを思い出す。
一つの旗の下に愛国心を奮い立たせるこの国らしい。

モデルとなった実物の星条旗が先日、見つかった。
12年ほど前、行方知れずになっていたが、付いてたほこりから本物とわかった。
惨事から立ち上がった「米国の象徴」として現地では大きく報じられているという。

だが星条旗がもたらしたものは何だったか。
テロの衝撃から、市民は「報復を」と叫んだ。
アフガニスタンに戦争を仕掛け、イラクに多くの兵員を送った。
今なお中東は混沌としテロの恐怖は広がる。
外から見たその旗は、決して正義の証ではあるまい。

米中枢同時多発テロから15年になる。
私たちはこの間、何を学んだのだろう。
「敵か味方か」区別して、正義を振りかざすことの危うさか。
それとも憎しみの連鎖を引き出す偏見の怖さか。

かの星条旗は再びグランド・ゼロに戻り、展示された。
願わくば、憎悪を断ち切る勇気の証として掲げてほしい。
それこそがテロとの戦いだと信じる。




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