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「異常が続けば常識に」災害常識も想定規模も超えてくる [台風・災害]

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いつもと違うことが、こんなに重なるとは・・・。
台風10号である。
日本近海での発生も珍しく、いったん沖縄の方へと向かったのにUターンしたのも奇妙だ。
しかも東北地方の太平洋側に上陸したのは、観測史上初めてのこと。

大雨で泥の海となった、北海道や東北の町の姿に驚く。
岩手県岩泉町のグループフォームでは、お年寄り9人が命を奪われた。
近くの川が氾濫して水が流れ込み、逃げられなかったようだ。
惨事をなぜ防げなかったのか。

避難指示は出ておらず、地元の町長は「残念ながら油断していた」と無念さをにじませた。
これまでの「常識」は通用しない、ということだろう。
異常気象もそれが続けば、もう異常ととはいえない。

東日本大震災の後に出版された絵本「逃げましょう」を読み返した。
地震や豪雨の際の避難のタイミングを、やさしく具体的にひもとく。
そして繰り返し呼びかける。
「にげましょう」。

巻頭の言葉「逃げることは生きること」が胸に響く。
著者で災害研究で知られる河田恵昭さんは「想定外」は言い訳にならないと、もどかしさを募らせる。
もっと積極的に身を守ろうと。
きょう防災の日。
過信と向き合う姿勢を取り戻さなければ。




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