歓喜と悲哀の号泣もありリオ五輪、思いは東京に引き継がれる [スポーツ]
降りしきる雨に打たれながら、消えていく聖火が印象的だった。
リオ五輪の閉会式。
無事に終えたのを喜ぶ涙なのか、あるいは選手たちの歓喜と悲哀の象徴か。
頂点を競い合った選手に心動かされた17日間が終わった。
日本選手が流した対照的な涙が忘れられない。
一人は卓球団体で銅メダルの福原愛選手。
「プレッシャーが大きかった」と安堵の涙を止められずアナウンサーのもらい泣きを誘ったほど。
4連覇の夢破れたレスリングの吉田沙保里選手の号泣にも複雑な思いだった。
世界2位なのに「ごめんなさい」と謝らせたのは何か。
閉会式でせめて笑顔をみせてくれたことに救われた。
五輪の数々の涙に、寺山修司さんの言葉が頭に浮かんだ。
「なみだはにんげんのつくることのできるいちばん小さな海です」。
一人の心からあふれ出た涙が海のようにつながって、多くの人の心を一つに包み込んでしまう。
そんな意味かもしれない。
故国を追われた難民選手団の一人が、生き別れた家族を思い「テレビに映った自分に気付いてほしい」と流した涙もまた重い。
大会のバトンはリオから東京へ受け継がれた。
4年後の「平和の祭典」でこそ理不尽な涙はなくしたい。
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