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泥の付いたピン札2枚、給付の1万5千円、思いは伝わるか [世相雑感]

北の国から名場面.png

北海道の富良野を舞台にしたドラマシリーズの「北の国から」。
大地に根差す家族の物語で屈指の名シーンが「泥の着いたピン札」である。
中学を出て上京する少年を乗せたトラック運転手が封筒を指さして「しまっとけ」。

少年の父に無理やり渡された封筒には、泥の付いた1万円札が2枚。
父親の指の跡と少年は気付く。
汗水たらして泥にまみれて働き、ようやくお金を工面したのだ、と。
そのお札は、親と子の愛と絆の象徴に違いない。

30年近く前に放映された場面が、今なお語り継がれるのはなぜか。
株や外貨取引でもうける成功物語よりも地道に助け合う生き方が、お金のありがたみを教えてくれるかもしれない。

28兆円を超す国の経済対策が決まった。
とりわけ目を引くのが2200万人に配る1万5千円。
もらった人が助かるのは確かだが、さしずめ泥のついていないお札のように思える。
本当の温かさが通い合うかどうか。

バブル前に放映が始まった伝説の名作は、少年の成長と多難な人生を追いながら、14年前に幕を閉じた。
日本経済という終わりなきドラマの先行きはどうなるか。
未来の人たちが泥まみれ、涙にくれるエンディングは見たくない。


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