「ハナキン」から「プレミアムフライデー」へ、景気浮揚の次なる一手 [世相雑感]
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週休2日制の生みの親は自動車王のヘンリー・フォードとされる。
今から約100年前のこと。
「週末にはドライブを」というライフスタイルも広がり、自動車の普及を後押ししたとも。
日本で週休2日が定着したのは1980年代から90年代にかけて。
連休の週末前を「花の金曜日」と呼び、その夜を楽しむ「ハナキン」という言葉も登場した。
バブル景気に浮かれ、金遣いも派手だった世相を映した。
あの頃にあやかりたいのだろうか。
政府と経済界が2月に始める「プレミアムフライデー」である。
月末の金曜は午後3時に仕事を終えようと呼び掛け、買い物や旅行に出掛けてもらう。
低迷する消費を盛り上げる狙いだそうだ。
経済効果1200億円との試算もある。
景気いい話であるが、ちまたの批判の声が早くも。
忙しい月末に休めるのは大きな会社だけ。
月1度早く帰っても他の日の残業が増えては元も子もない。
時短分の賃金が減れば消費拡大にならない、などなど。
「週末には金を使え」ではなく、働き方の見直しにもつなげたいと政府は言うが、企業のやる気に任せるだけでは心もとない。
降って湧いた「特別な金曜日」を満喫してもらう妙手はあるのか。