ズブズブの消費者保護ルール、あいまいな食品産地表示基準 [世相雑感]
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広島の商店街が衣替えしたようだ。
「カープ坊や」から「えべっさん」へと、アーケードの看板などが一斉に架け替えられた。
祝勝ムード一色だった街が、足早に冬支度を整えつつある。
文字通り冷え込んだ立冬のきのうとぴったり合っていた。
11月7日はいいなべ、で「鍋の日」。
白い湯気が立ち上る鍋が恋しい時季だ。
野菜の高値も心配だが、鍋に欠かせぬしょうゆやみそ、豆腐からも目が離せない。
もうしばらく先かもしれないが、全ての加工食品に原料の産地表示が義務付けられる。
消費者には朗報になるはずだと思っていたら、国がまとめたルール案を見ると解せない部分が残る。
「抜け穴」が早速あるからだ。
複数の国から仕入れたり、頻繁に変わったりして国をはっきり表示できない場合はその限りでない、と。
過去に国産大豆を原料に使ったしょうゆなら、目の前の商品に使ってなくても「輸入または国産」でOKになる。
これでは「世界産」と表示するのと同じだろう。
消費者の誤解を招き、食品会社にもプラスになるまい。
どの国から輸入されたものをどれほど食べているか。
鍋の具をつつきながら考えてみたい。
へんてこりんなルールができる前に。