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海の向こうも赤ヘル旋風、政治決戦とともに目が離せない [世相雑感]

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赤いヘルメットの地元球団が久々の快進撃を見せた。
テレビ中継に沸く夜の酒場。
突如、チャンネルが選挙番組に切り替わっても文句は出ない。
先頃、出張先の米ワシントンで見かけた光景である。

向こうの赤ヘルは、ナショナリズムという。
初のワールドシリーズを目指す正念場の試合と、大統領選の候補者討論が重なった。
壁掛けテレビが並ぶスポーツバーに集まったのはクリントン支持者。
野球ファンを巻き込んで舌戦を「観戦」した。

半世紀の歴史を重ねるテレビ討論。
話の内容はさることながら、着こなしや顔色の良しあしにまで関心が向けられる。
国民の3分の1に当たる1億人の耳目を集めるも、例のない「嫌われ者対決」だ。

女性蔑視発言を「ロッカールームの会話」と開き直るトランプ氏にブーイングの嵐。
片やクリントン氏もウォール街との癒着が批判される。
泥仕合には「恥ずかしいが、これもアメリカ、これも政治」との声を聞いた。

きょう午前、最後となる3回目のテレビ討論がある。
環太平洋連携協定(TPP)など私たちに関わりの深い話も語られるか。
間近に迫る赤ヘルの日本シリーズが気になるが、わが国も政治ウオッチを忘れまい。


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