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「歌手に文学賞!?」ボブ・ディラン音と言葉で思いを伝える [世相雑感]

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ボブディラン.jpg

「プロになって音楽をやろうと思います」。
20歳の吉田拓郎さんは母親に置き手紙をして広島から東京に向かう。
若い頃家出をしたという異国のミュージシャンに自身を重ねたらしい。
田家秀樹さんの「小説吉田拓郎」の逸話。

誰あろうボブ・ディラン氏のことだ。
ノーベル文学賞への拓郎さんのコメントは当時の若者の代弁だろう。
「ボブ・ディランがいたから今日があるような気もする。多くのことがそこから始まったと僕は思うのだ」と。

代表作「風に吹かれて」の歌詞は斬新だったに違いない。
何回弾丸の雨が降れば武器が禁じられるのか、その答えは風に吹かれている・・・。
ベトナム戦争の頃、「正義」の答えが見つからない時代の空気をすくい取った。

「歌手に文学賞!?」という驚きは、まださめやらない。
だが思いを言葉に乗せていかに伝えるかが、文学の醍醐味なのかもしれない。
古代ギリシャで活躍していた吟遊詩人とも重ねたくなる。
受賞後初のコンサートを開いたが、受け止めはまだ伝わってこない。
これも権威には甘んじない彼のスタイルか。
いつもと変わらず、しゃがれ声でギターをかき鳴らし、また新たな誰かの背中を押すのだろう。




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