国家の金融政策、舵取りの難しさ正念場に立つ [世相雑感]
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レモンやオレンジの輪切り、ワインやハーブ。
大きなガエアス容器に入れて混ぜ、大勢で分け合うカクテルを、米国ではパンチボールと呼ぶ。
宴席が華やぐためセレブのパーティーで人気らしいが甘くて飲みやすい分、酔いやすい。
「宴たけなわのところでパンチボールを運び去ること」。
中央銀行の役割を分かりやすい言葉で語ったのが半世紀前の米FRB名物議長ウィリアム・マーチン氏だ。
世間が浮かれる中、嫌われても金融を引き締めて秩序を守るのが使命という個ということか。
現代の日銀にその精神があるかどうか。
国債をどんどん買い、お金を市中に注いでも物価がなかなか上向かない。
やり方を変え、先々の金利を操るという。
何とか景気を刺激したいのだろうが、見通しが甘いとの声も。
異次元の金融緩和が始まって3年半。
最初のうちはほろ酔い気分で信じた人たちも、内心ではもう気付き始めていよう。
これ以上、深酒を続ければ、のちのち頭痛の種になるに違いないと。
かのマーチン氏の教えを継ぐはずのFRBは宴の終幕に頭を悩ませる。
ニッポンの中央銀行は、いつまでパーティーを続けるか。
宴の後、面倒な片付けと頭の痛い請求書が来るのをお忘れなく。