瀬戸内海環境回帰のバロメーター、太古の生き物カブトガニ産卵に期待する。 [世相雑感]
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太古から続く神秘の営みが鮮烈に記憶に残る。
7月から8月にかけ、大潮の日を中心にカブトガニの産卵が見られる。
満ち潮に導かれるように砂浜に近づき、産卵泡が円を描くように海面に広がる。
その姿を瀬戸内海で探し、山口湾での光景を目にしたのは十数年前のこと。
水質悪化や埋め立ての影響で絶滅を危惧する声も聞いた。
それから海は変わったか。
山口カブトガニ研究懇話会などの調査に、少し安心した。
山口湾の干潟では毎夏の個体調査で増える傾向にあるという。
下関市と山陽小野田市にまたがる千鳥浜に産卵に来るつがいも目立つ。
この湾で干潟を再生する試みが進み、沖に藻場がよみがえった効果なのか。
わずかな回復であり、楽観できないが。
海の環境整備の鍵を握る干潟や藻場で育つカブトガニ。
まさに「里海」のシンボルだろう。
昨年の瀬戸内法改正もあって豊かな海復活への動きが各地で緒に就く中、山口県は生育環境を守り広げていく方針を打ち出す。
この夏は産卵時期が早く、足を運んでも「再開」とはならなかったが、ふ化直前の姿を目にした。
殻を破ろうと動く小さな命は海の再生への力でもあろう。
私たちにももっとできることはある。
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