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5兆円の損失は何とする、140兆円の年金積立金を操る株クジラ [世相雑感]

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地球最大の動物クジラは5千年ほど前に、陸の暮らしを捨てて海に移ったという。
一つは巨体を維持する食べ物を、大海原を自由に泳いで得るために。
その進化の過程で失ったものが研究でわかってきた。
嗅覚である。

太古から水の中にいれば無敵に近い。
迫る身の危険を、臭いで察知しなくて済んだのも退化した理由らしい。
だが人間による捕鯨という新たな天敵には、海の王者もなすすべがなかった。

株の世界にもクジラが何頭もいるそうだ。
巨大投資家の異名である。
特に140兆円の年金積立金を動かす独立行政法人のGPIFは、陰の主役と目されてきた。
株価を上げたい政権の意をくんで買い支えた節もある。

水物である株のリスクへの嗅覚も失っていたか。
相場下落の荒波にのまれ、昨年度の運用赤字は5兆円とも試算される。
国会では首相も大臣も「長い目で見て」と開き直り、損を認めるのも選挙後という。
年金は誰のものと思っているのだろう。

年度替わりとともに右肩下がりだった東証株価は、きのう一息ついた。
海面に姿を見せない兜町のクジラの泳ぎ方はどうなのか。
もりを構えて身構える国民のいらだちを、少しは察知してほしいものだ。


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